バッテリー交換後アイドリング不安定の症状 原因と解決策




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車のバッテリーを交換した際に、『アイドリングが異常に低くなり不安定』『信号待ちでエンスト』をなどの症状の原因と対策方法をまとめた記事になります。

バッテリー上がりなどを起こした場合にも同じような症状が起こることがありますが、同じ事が原因として考えられます。

この様な症状が起こってしまった場合は、しっかりとした対策をしてやらないと症状は改善しません。

とはいってもDIY整備で比較的簡単に行うことが出来ますので、この記事を参考に挑戦してみてください。

バッテリー交換後 アイドリング不安定 原因

バッテリー交換後やバッテリー上がりを起こした後に、アイドリングが不安定になってしまう原因は、

『エンジンコンピューターへの電源が遮断され、スロットルバルブの学習値がリセットされてしまうことが原因です。』

どういうことかピンと来ない方もいると思うので、部品ひとつひとつを詳しく説明しますね。

エンジンコントロールコンピュータとは

この部品はなんとなく想像がつくかと思いますが、現代の車制御はほぼすべてがコンピューターによる電子制御で行われています。

エンジンコントロールコンピューターとはその中でも車の心臓部であるエンジンの制御をつかさどるコンピュータです。

通称「ECU」という呼び方をしますね。

コンピューター

このECUにはエンジンを制御するための様々なデータが保存されています。先に出てきたスロットルバルブの学習値というのもそのひとつになります。

ECUの電源はバッテリーから常に供給され、バッテリーから常時電源供給されることによって学習値などの膨大なデータを保存しつづけています。

スロットルバルブとは

スロットルバルブという部品についてです。

この部品はアクセルペダルの踏み込み量に対して、エンジンに吸入される空気量を制御している部品になります。

スロットルバルブ

上の画像はスロットルバルブが全閉=アクセルペダルOFFを放している状態の画像です。

スロットルバルブ 全開

こちらの画像はスロットルバルブが全開=アクセルペダルべた踏みの状態の画像です。

画像の開いたり閉じたりしている丸い板の部品を「バタフライ」と呼びます。

エンジンというのはかかっている際は絶えず空気を吸入しています。このスロットルバルブのバタフライが開閉することによってエンジンの回転数を制御しています。

アクセル全開のパワーが必要なときはより多くの空気が必要になるため、スロットルバルブが全開します。

ここからが重要なのですが、現在の車は「電子制御スロットルバルブ」といって、モーターによってスロットルバルブの開閉度を制御しています。これはアクセルペダルの踏み込み具合をセンサーによって検知し、踏み込み具合に応じた開度をECUがスロットルバルブのモーターに指示することで行います。

昔の車は、アクセルペダルとスロットルバルブがワイヤーでリンクしており、ペダルの踏み込みに応じて直接開閉を行っていました。

信号待ちなどでアイドリング状態になると、スロットルバルブはECUによって最小開度に制御され、バタフライが閉まるか閉まらないかの状態になり空気の通り道が最小限に絞られます。

そうすることで、アイドリング状態の回転数700rpm前後をたもっているのです。

スロットルバルブの学習値とは

スロットルバルブの学習値についてです。

学習値というのは、『ひとつひとつのエンジン状態に合わせたエンジン制御の値』とでも言いましょうか。

エンジンというのは、ドライバーの使用用途によって非常に様々な使われ方をします。長距離メイン、短距離メイン、距離数が多くなったエンジン、距離数が少ないエンジン、暑い地域、寒い地域、坂道が多い地域、カーブが多い地域、飛ばす運転、ゆっくり運転、など乗る人によって使われ方は様々です。

ECUにはあらかじめエンジンを制御するためのデータが保存されていますが、そのほかにそのドライバーに合わせた制御を行うためのデータを保存し、よりドライバーのフィーリングに合った制御を行うようになっています。

このひとりひとりのドライバーに合わせた、データを『学習値』といいます。

スロットルバルブにも学習値があり、ドライバーの乗り方、エンジンの状態などに合わせた制御を行うようになっています。

そして、膨大な量の学習値というのはECUに保存されています。

アイドリング不安定になる原因とは

ここで話を戻します。

バッテリー交換を行った際アイドリングが不安定になる原因について、勘が鋭い方はもうお分かりいただけていると思います。

バッテリーを取り外した際にバッテリーからの電源供給が絶たれたため、ECUに保存されていた学習値がリセットされてしまい不具合が発生したということです。

一度リセットしてしまった学習値をもとに戻すことはできません。

なので、スロットルバルブ自体を学習前の状態に戻してやることで、制御を正常に行えるようにしてやります。

その方法は『スロットルバルブの洗浄』という方法を使って行います。

アイドリング不安定の対策 スロットルバルブ洗浄

スロットルバルブの洗浄は車種によって、やりやすかったりやりにくかったりしますが、難しい作業ではありません。

今回は、マツダロードスターのエンジンのスロットルバルブ洗浄を行ったのでその画像を使って説明します。車種によってスロットルバルブの位置が違いますが、基本的に作業方法は変わりません。

スロットルバルブ

画像赤丸部がスロットルバルブになります。スロットルバルブをみつけたら、バンドを緩め周りのホース類を外してください。

スロットルバルブ

廻りのホース類をはずすことで、スロットルバルブにアクセスできるようになります。

スロットルバルブの洗浄には『エンジンコンディショナー』などの洗浄剤を使います。

オススメはKUREの泡タイプのコンディショナーです。ホームセンターなどでも1000円位で売っています。

この洗浄剤を使ってスロットルバルブを綺麗にしていきます。

スロットルバルブ

洗浄をする際は、スロットルバルブを開いた状態で行います。画像だとわかりにくいかもしれませんがバルブ付近の通路の淵が、ススなどで真っ黒に汚れています。

この汚れがアイドリング不安定を起こす元凶なのです。

ちなみにスロットルバルブを全開にする方法は、キーをIGONの状態にして、アクセルを全開に踏み込みます。

つっかえ棒

画像の様にシートとアクセルペダルの間につっかえ棒をすれば、一人で作業を行うことができますね。

アクセルペダルを踏んでもスロットルが開かない車種もあります。その場合はメガネレンチなどを使って強制的に開かせながら作業を行います。

スロットルバルブ 開

こんな感じでメガネレンチなどで強制的に開いた状態にします。

後は全開になったスロットルにコンディショナーを少量吹き付け、ウエスなどで綺麗にススを除去します。

ウエス スス

しっかりとこするように除去してください。ウエスが真っ黒になると思います。

上の画像が洗浄後の画像です。だいぶ綺麗になっているのがわかると思います。

これで洗浄作業はおしまいです。外したホース類をもとに戻してください。

たったこれだけの汚れで、そこまで調子わるくなるのかと思われるかもしれないですが、この汚れを落とすことで劇的にエンジンの調子は良くなると思います。

ちなみに、バッテリー交換をして調子の悪いまましばらく走行していた場合は、洗浄後もう一度学習値のリセットを行った方がいい場合があります。その場合は、バッテリーのマイナス端子を外して30秒ほどほど放置して下さい。

そうすることで、調子悪い状態での学習値が再びリセットされます。

バッテリー交換後アイドリング不安定の症状 まとめ

たかがバッテリー交換とおもって行い、いきなり調子が悪くなったと思ってこれを知らない方は結構ビックリされると思います。

ちなみにバッテリー交換をする際に、学習値がリセットされない作業方法を別記事で紹介しているのでそちらも参考にしてみてください。

スロットルバルブの洗浄作業を車屋に頼んだ場合の費用は3000円前後かかるかと思います。

それほど難しい作業ではないですから、バッテリー交換をしてアドリングが不安定になってしまった場合はこの方法を試してみてください。

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