いすゞダンプ PTO入らない ケーブル交換
いすゞダンプのPTOに入らない不具合の整備です。
点検すると不具合個所の判定はとても簡単でした。
単にPTOケーブルが切れてしまってPTOが入らないという不具合でした。
このような不具合の場合はPTOケーブルの交換が必要となります。
PTOケーブルの交換は一見難しいようですが、頑張ればDIYでの交換も可能です。
この記事ではPTOケーブルの交換方法を詳しく紹介していきますので、参考にしていただければと思います。
このページの目次
PTOケーブルの交換方法
PTOケーブルは運転席のレバーから、キャビンの外をでてミッションの隣にあるPTOポンプにつながります。
まずはポンプの連結から外していきます。
画像赤丸部がPTOのケーブル連結部分です。
ケースはボルト2本でとまっていますが、ボルトを緩める前にケーブルの付け根の22mmと27mmのナットを緩めておきます。
ここを緩めておかないと、ケーブルを外すことができません。
ケースをはずすとケーブルの連結部分が見えます。
ここは溝にケーブル先端のボールがはまっているだけなので、上か下にずらせば外れます。
PTOケーブルは車体の下をはってキャビンの方までいきますが、上の画像のように何か所かバンドで固定されています。
固定されている箇所を外しながらケーブルをフロントまでもっていきます。
ケーブルは、グリルの中を通てキャビンに入ります。
上の画像のようにキャビンに入るところはゴムのパッキンがついています。
ここを外したら、ケーブルは室内から室外に引っ張り出します。
引っ張り出す前に室内側のケーブルにひもを通しておくことが重要になります。
このような感じでひもを通しておきます。
こうすることで、新しいケーブルを取り廻すのが格段に楽になります。
室内のケーブルはレバーにナットでとまっているのと、もう一か所はクリップでとまっています。
このクリップはプライヤーなどで挟んで下に引っ張れば外れます。
レバーのケーブルにあるナットを緩める際は、ねじ山数を記録しておきます。
そうすることで新しいケーブルをつける際、レバーの引き代の調整が早く済みます。
キャビンの外にケーブルを引っ張り出したら、通しておいたひもを新しいケーブルにつけて逆の手順で取り付けていきます。
ケーブルを通す際はキャビンから中に入れてレバーまで持ってくるのが一番難関かと思いますが、通しておいたガイドのひもを頼りに行えばうまく通せると思います。
すべての取り付けが終わったら、レバーを操作しPTOの入り具合と抜け具合を確認してください。引き代が悪い際はレバー下のナットで引き代を調整します。
まとめ
PTOケーブルの部品の値段は20000円~30000円前後が多いかと思います。
安い部品ではないですが、経年劣化で今回のように切れてしまうことがあります。
修理屋に頼んだ場合の工賃は10000円前後くらいかと思います。
それほど難しい整備ではないと思いますので是非DIY整備に挑戦してみて下さい。