SK130UR エアコン効き不良 コンプレッサークラッチ入らない
コベルコのユンボSK130URのエアコン効き不良の修理内容をまとめた記事です。
不具合点検整備
不具合症状として、エアコンの冷たい風が出てきません。
エンジンルームからコンプレッサーを見てみると、マグネットクラッチが入っておらず
コンプレッサーが回っていない状態でした。
エアコンのコンプレッサーはエアコンガスが入っていないと、コンプレッサー保護のためマグネットクラッチをオフにする回路が組み込まれています。
ゲージをつなげエアコンガス圧をチェックしてみます。
ゲージを見るとエアコンのガスは入っているようです。
次にガスの圧力センサーの電圧を点検します。
圧力センサーに電気が来ていませんでした。
このことから、電気的な不具合が発生していることが分かります。
エアコンの配線図です。
エアコンスイッチの点検を行いましたが正常でした。
室内のエアコンユニットはサーミスタという温度計のような役割の部品がついており、その部品が断線などの不具合を起こすと圧力センサーまでの電気がカットされます。
サーミスタの点検を行いましたが、サーミスタは正常のようでした。
点検方法は簡単に2極のカプラーを短絡させたときの状態の違いを点検します。どちらの場合も症状が変わらなければ性状です。
次にマグネットクラッチリレーの点検を行います。
マグネットクラッチリレーの点検はまず、エアコンスイッチをON、OFFした時に作動しているか触診します。
作動が確認できたら実際に電気の流れが正しく流れているか確認します。
今回の場合マグネットクラッチリレーも正常に作動していました。
ということはマグネットクラッチリレー~圧力センサー配線間で断線しているということが分かりました。
配線の断線箇所を探し当てるのは困難なため、マグネットクラッチリレー~圧力センサー配線間の配線を新設しバイパスして正常に動作するようになりました。
まとめ
正常に動作するようになった後再度ガス圧をチェックすると、若干低かった為エアコンガスを1本補充して、ガンガン冷えるようになりました。
エアコンの不具合といえばエアコンのガス漏れが定番ですが、今回のような電気的なトラブルもたまにあったりします。
不具合症状をしっかりと点検し見極めることが大切かと思います。