走行中の異音 リヤハブベアリングの交換と費用 プレス打ち込み式




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走行中の異音『ウォーン音』『ゴー音』などがする場合、ハブベアリングの不具合の可能性が考えられます。

ハブベアリングは走行距離が多くなってくるとガタが発生し、車が走行した際このような異音が発生する場合があります。

この様な異音は低音で耳に響くとても不快な音です。車の速度に応じて音が変わったりします。

 

ハブベアリングの異音が発生した場合がベアリングの交換が必要になります。

今回この記事で紹介するのは、リヤハブベアリングの交換方法で、スズキの軽自動車に多く採用されている、ドラムに圧入されているタイプのものになります。

その他のタイプのハブベアリング交換方法は他の記事でまとめていますので参考にしてみてください。

ハブベアリング異音の点検方法などもより詳しくまとめています。

リヤハブベアリング交換方法

リヤのハブベアリング交換を行うには『プレス機』という機械が必要になりますので、DIYで整備をおこなうにはそこが課題となります。

交換作業自体はそれほど難しくはないので、参考にしてみてください。

先ずは、リヤタイヤを取り外しハブボルトキャップを取り外します。

ハブナット

ハブナットのかしめをマイナスドライバーとハンマーで起こし、ハブナットを取り外します。

ハブナットが外れると、ドラムを取り外すことが出来るようになります。

ドラムブレーキ

こちらの画像はドラムブレーキ本体の画像です。

ドラム

今回のリヤハブベアリングは上の画像のようにドラム側に圧入されています。

このベアリングを交換していきます。

先ずは、ニードルプライヤーなどを使用してスナップリングを外します。

スナップリング

スナップリングはドラムの溝にはまって、ハブベアリングが抜けないように抑えている部品です。

二つの穴に、ニードルプライヤーを差込み、縮めながら取り外します。

次にプレス機を使用して、ハブベアリングを打ち抜いていきます。

ハブベアリング 打ち抜き

ハブベアリングを打ち抜く際は画像の様に外側から打ち抜きます。

丁度いい大きさのソケットなどをアダプターとして当てて打ち抜いていきます。

ハブベアリングが無事に外れたら次に、新品のハブベアリングを打ち込んでいきます。

新品のハブベアリングは、内側外側の向きが決まっているものがあるので注意しましょう。方向性がある場合ベアリングが入っている箱に記載されているはずです。

ハブベアリング 打ち込み

ハブベアリングを打ち込む際は、内側から打ち込んでいきます。

打ち込みの際もソケットなどをアダプター代わりにして打ち込みます。

アダプターはベアリングの一番外側『アウターレース』に当たる大きさのものを使用します。

ベアリング

出典:https://moto-ace-team.com/maintenance-bearing/

『インナーレース』や『シール』部分に当たる大きさのアダプターは圧入途中でベアリング破損させてしますので使用してはいけません。

まっすぐ入るように慎重にプレス機で圧をかけていきます。

ベアリングが最後まで入ったら、再びスナップリングを取り付けます。

ドラムをとりつけ、ハブナットを既定のトルクで締め付け、かしめをマイナスドライバーなどでかしめれば完了です。

ハブナットは通常再使用はしませんが、使用に問題がなさそうならば再使用しても問題ないと思います。

ハブキャップをつけて、タイヤを取り付け走行に異常がないことを確認します。

慣れれば片側30分もかからないでできる作業になります。

まとめ

通常ハブベアリングを交換する際は、片側しか異音が発生していなかったとしても左右同時に交換することをおすすめします。

理由は、同じ使用距離なので今後不具合が発生する可能性が高いからです。

軽自動車の場合、約10万km走行の車に発生しやすくなります。

 

ハブベアリングの部品は安い物だと、ひとつ500円位でも売っていますが、私は信頼性なども考慮して日本製のものを使用するようにしています。

日本製のものだと、ひとつ2000円位で手に入ります。

車屋に依頼した場合の工賃は12000円ほどになるかと思います。

 

ハブベアリングの交換はDIYで行うには道具の関係でなかなか難しいかもしれませんが、異音が発生した場合は早めに修理を行うようにしましょう。

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