ホンダ スーパーカブを復活させる! 燃料タンク清掃編
8年ほど野ざらしになってたホンダスーパーカブを復活させるまでの記録です。
第一弾から見ていただけると嬉しく思います。
前回の整備でキャブ清掃まで済ませました。
今回はサビサビの燃料タンクを清掃したのでその工程をまとめた記事になります。
燃料タンク内の錆はそのままキャブレターのつまりの原因になったりします。
現にキャブレターの燃料フィルターは錆でびっちりの状態でしたし、燃料タンクから、キャブレターにつながるゴムホースは錆で詰まっていました。
上の画像はこのカブの燃料フィルタですが、汚れがやばかったです。
長年放置されていたバイクを復活させるには燃料タンクの清掃は必須作業となりますね。
このページの目次
錆だらけのタンク清掃方法
8年間かけて育てられた錆を落としていきます。
見ての通りサビサビです。指を入れて触るとボロボロと落ちてくるほどさび付いています。
先ずはタンク内のガソリンを抜き中性洗剤を使って綺麗に洗浄していきます。
中性洗剤はいわゆる台所用洗剤で十分です。
この様にアワアワ状態にして綺麗に洗います。
次にタンク内のぽろぽろ剥がれる錆を落とすため、「石ころ」や「ボルト」などをタンク内に入れてコロコロと転がします。
タンクの中で転がすことで、錆が削れて落ちていきます。
剥がれる錆を落とすことが出来たら次にサビ落としで細かい錆を落としていきます。
さび落としはネットでも良く出回っている情報通り『サンポール』を使用します。
こいつは安くて、強力でコスパ最強のさび落としです。 そこら辺のホームセンターで簡単に手に入るのもいいです。
今回私はこれを2本使いました。
使い方は簡単です。
先ず、タンク下のキャブレターに向かう出口の二つをガムテープなどでふさぎます。
赤丸部のホースを外し、配管をふさぎましょう。
そしたらサンポールを1本すべてタンク内に入れます。
タンク内をすべて満たすため、ぬるま湯を口切一杯のところまで注ぎます。ここでぬるま湯を使用する理由は、科学反応の速度を速めて錆を少しでも多く取れるようにするためです。
サンポールは塗装を溶かしてしまうので、塗装面についてしまった場合は速やかに水で流します。
私の場合まず3時間ほどこの状態で放置しました。
上の画像は一回目のサンポールが終わった時のタンク内です。
なんか思った以上に錆の落ちが悪い気がしました。
ちなみに液剤を抜いたら、素早く中性洗剤でタンク内を洗浄してください。
とまあ気を落とさずに2回目のサンポールを満たしていきます。
2回目は1回目よりも長い4時間置いてみることにしました。
サンポール2回目が終わった後のタンク内画像です。
1回目に比べるとその違いは明らかです。だいぶきれいになったという印象です。
細かい錆はぽつぽつと見えていますが、これは表面がさびてぼこぼこになっており、その凹凸の部分が落ち切れていないような感じでした。
自分的にはこのくらいが許容範囲ですね。まだまだ綺麗にすることはできるのでしょうが今回はこれくらいで良しとします。
このあとに『KURE ラストリムーバー』を使用してます。
これも同じように、錆取りを行う液剤ですが、サンポールとの大きな違いはタンク内の表面をさびないようにコーティングしてくれる効果があります。
サンポールは使用した後にすぐ錆が発生してきてしまいます。その錆をこのラストリムーバーで落としつつ、表面をさびにくくしてくれます。
使い方はサンポールと同じです。
私の場合今回1本は使用せず半分残し位で使用しました。
口いっぱいにして、放置した時間は2時間くらいです。
ラストリムーバーを使用したとはタンク内の色が変わっているのがわかります。
ちょっと濃いめのグレーの色になります。きっとこれがさびにくくさせるコーティングなんだと思います。
液剤を抜いて綺麗に洗い流した後は、556の潤滑スプレーをタンク内に吹いてやることでさらに錆の防止が出来ます。
これで、燃料タンクの錆取り作業は終了となります。
燃料タンク錆取り まとめ
今回はなるべく費用をかけずに燃料タンクの錆を取るということで作業を進めました。
今回錆取りにかかった費用はおよそ2000円程度です。
このくらいの費用で、これだけタンク内の錆がきれいになるなら安いものだと思います。
とはいえ表面の凹凸の錆はわずかに残っているので、高価な専用の液剤などを使えばもっときれいになるのかなと気になるところではあります。
もし機会があれば使ってみたいと思います。
タンク内のDIY作業は比較的簡単にできるのでぜひ挑戦してみてください。
次回はいよいよエンジンを始動させてみます!