トヨタ ハイブリッド車 整備モード、メンテナンスモードの入れ方




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トヨタのハイブリッド車の走り出しはモーターの力を使って発進します。

そのため「REDY ON」にしてもエンジンがかかることはありません

しかしエンジンがかかっていない状態だと、車検時の検査等で排気ガス検査を受けることが出来ません

プリウスなどでユーザー車検を受ける方などは困ってしまった経験があるのではないでしょうか?

トヨタのハイブリッド車は特殊な操作をすることで普通のガソリン車と同じ様にエンジンが常にかかった状態にすることが出来ます。

これを整備モード」または「メンテナンスモードといいます。

車両を整備モードに入れる事で、エンジンが常にかかった状態になり、排気ガスの検査を受けることが出来るようになります。

またトラクションコントロールOFFのボタンが付いていない車両は同時にトラクションコントロールがOFFになりますので、スピードテストのときの制御を解除することが出来ます。

コンピュータなどは使用せずにトヨタのハイブリッド車ならばすべての車両で使用できる方法です。

整備モードに入れる方法

先ずは車を平坦で安全な場所に止めてパーキングブレーキをかけエンジンを止めます。

車両をIGONの状態にします。プッシュスタートスイッチならば2回押した状態、キー式でしたらキーを二回まわした状態です。

整備モードに入れる際はIGONの状態で操作を行っていきます。

アクセルペダルを全開に2回踏んでください。(1回、2回という感じで、全開、離す、全開、離すという感じです。)

ブレーキペダルを踏んでそのままシフトを「」に入れます。

シフトポジションが「」に入ったら、アクセルペダルをもう一度全開に2回踏みます。

ブレーキペダルを踏んでシフトを「」に戻します。

シフトポジションが「」に入ったら、アクセルペダルをもう一度全開に2回踏みます。

メーターに「整備モード」と表示されれば成功です。そのままブレーキを踏みながらREDYONしてください。

 

この一連の作業をIGONにしてから素早く行います。時間をかけすぎると正しく操作で来ていても、整備モードに入りません。

 

シフトポジションは「P」「N」「P」アクセル全開×2と覚えると覚えやすいかと思います

 

車種によってはメーターに「Maintenance mode」と表示されるものや、メーター内のインジケータランプの点灯で知らせてくれるものもあります。

maintenancemode

この様にインフォメーションディスプレイが付いている車種は「Maintenance mode」という風に表示されます。

メンテナンスモード

画像赤丸部がインジケータランプです。こちらのランプが点滅すると整備モードに入ったということになります。

整備モードの入れ方 動画で説明

この記事をたくさんの方に読んでいただいているようなので、整備モードの入れ方の説明動画を作りました。

文字だけで説明されるより、操作方法などより分かりやすいのではないかと思います。

なかなかモードに入れることが出来なくて困っている方など参考にしてみてください。

Certification Mode について

あまり知られていないと思いますが、トヨタのハイブリッド車には「Certification Mode」というモードもあります。

Certification Mode

整備モードを入れるときにアクセル2回のところを3回踏むとこのモードに入ります。

Certification Modeって日本語に訳すと検定モードとかになると思いますが、このモードを使う事はほとんどありません。

このモードは車のトラクションコントロール、ビークルスタビリティコントロール機能などをOFFにするモードです。

どのような時に使用するかというと、例えば車両をリフトアップしてタイヤを空転させたい状態での点検などのときに使用します。

それから、なかなかいないと思いますが、ハイブリッド車でドリフト走行などを行うときもこのモードで走行しますね。いないでしょうが・・・。

まあ一般の人は使うことがないと思いますが、こんなモードがあることを知っておいてください。

トヨタ ハイブリッド車 整備モードの入れ方 まとめ

整備モードは車検を受けるときには必須の操作になりますので覚えておきましょう。

また車検時(2年に1回)は必ずブレーキフルードの交換を行ってください。

フルードの交換を怠るとブレーキが利かなくなる恐れがあり大変危険です。

トヨタのハイブリッド車はブレーキフルードの交換の際に「ブレーキ制御禁止モード」というモードに入れてから行う必要があります。

ブレーキ制御禁止モードにいれる方法はこちらの記事で詳しく説明していますので参考にしてください。

 

整備モードの状態で検査ラインに入るようすることでスピードテストや排気ガス検査がスムーズに受けられます。

また、エンジンにフラッシング剤を入れてフラッシングを行うときなども整備モードに入れて、エンジンをかけっぱなしすることが出来ます。

最後に、当然ですが整備モードでの過度な走行は控えた方がいいです。あくまでも検査時にだけ使用してください。

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