ねじ ボルト ナットについて
自動車にはたくさんのねじが使われており、その数1300~2500本ほどになるといいます。この記事ではねじの規格や種類などを紹介していきます
このページの目次
ねじ
ボルト=おねじ ナット=めねじ
- ネジを1回転させて進む距離「リード」
- 山と山の距離「ピッチ」
- 山の角度「60°」
自動車用ねじにはメートルねじ細目ねじなどが使われています。
ボルトの規格について
ボルトにはM10×1.25などの規格表示があります。
- M・・・メートルねじを表す
- 10・・・おねじ外径、めねじ外径を表す
- 1.25・・・ピッチを表す(1.0mm、1.25mm、1.5mm、1.75mmなどピッチングゲージで測定)
・おねじ(ボルト)の修正には「ダイス」を使用
・めねじ(ナット)の修正には「タップ」を使用
ボルト
ボルトにはボルト頭の形状などにより様々な種類に分かれます。
- 六角ボルト:通常のボルト
- 六角穴ボルト:ヘキサゴンレンチを用いる
- トルクスボルト:いじり止めボルトともいう。トルクスレンチを用いる
- スタッドボルト:植え込みボルト。スタッドボルトリムーバを用いる
- リーマボルト:正確な位置決めがしてある
- テンションボルト:大きな力がかかった時、細い部分が伸び破損防止
・ボルト頭の刻印・・・4T→7T→9T→12T数字が大きいほど強度が高い
ナット
ナットも用途によって種類が分けられます。
- 六角ナット:通常のナット
- 廻り止めナット
- セルフロッキングナット:単体で使用。内部コーティングされているものや、かしめを行って使うものがある。基本的に再使用不可。
- 溝付ナット:割りピンを使用して廻り止めを行う。キャッスルナット、スロッテットナット。
- ※締め付けたときボルトの穴とナットの穴が合わず割ピンが入らない場合は、緩めて合わせたはいけない。
自動車には多種多様なねじがたくさん使われています。自動車整備を行う上でそれぞれのボルトにやナットに合った工具が必要になってきます。
すべてのねじには締め付けトルクが定められており、締め付けトルクを超えて強く締め付けてしまうとねじや部品の破損につながるので注意が必要です。
「ツール紹介」カテゴリーでは最低限整備に必要な工具類を紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。