車の整備に必要な工具『両口スパナ』




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『両口スパナ』についての紹介です。

自動車整備においてスパナとは先端部分がコの字型に解放されているものを言います。そのためボルトに対して横方向から工具をかけることが出来るようになっています。

主にボルトの仮占めに使用し本締めはメガネレンチを使います。

メガネレンチの補助工具として揃えておきたい工具のひとつですね。

 両口スパナとは

自動車整備においてそこまで登場回数は多くない工具になりますが、整備をする上では必ず必要になってきますので揃えておくようにしましょう。

片側がメガネレンチとコンビになったコンビネーションレンチというものもありますが、おすすめは両口スパナです。

両口スパナ

スパナの主な使用方法は、ボルトを締め付ける際の仮占めと本締め増し締め時の補助に使用します。

特にディスクブレーキの分解作業には必須の工具になります。

また、ダブルナットという方法でスタッドボルトを締めたり緩めたりする際に必要な工具になります。

両口スパナのおすすめのメーカー

正直おすすめのメーカーというものはありません。

なぜならばスパナではそこまで大きな力でボルトに力を加えないため、それなりに使えれば十分という考えです。

なのでアストロストレートなどの格安メーカーのものでも使用には問題ないです。私自身場合によっては100均のスパナを使用することもあります。

しかししっかりとした信頼度や所有欲を求めるならば「KTC」などのメーカーを選択するのもありです。ここら辺はそれぞれの考えで選んでいただいて問題ないかと思います。

また、メガネレンチ同様、ボルトに対してのサイズがありますのでまずは8mm~17ミリくらいまでのサイズをそろえるといいと思います。

ダブルナットの締め方 緩め方

スパナが活躍してくれる、唯一の見せ場といっても過言ではありません。

この技はスパナが必ず必要になります。

ダブルナットとはネジ山のないボルト、スタッドボルトを締めたり緩めたりするときに使う方法です。

やり方を説明します。

  1. まず一つ目のナットをボルトに取り付けます。
  2. ある程度まで来たらその上に二つ目のナットを取り付けます。
  3. 二つのスパナを使い一つ目のナットは緩める方向に、二つ目のナットは締めつける方向に力を加えます。
  4. ダブルナットの完成です。

これでお互いのナットが逆方向に力がかかりかみ合いましたので、スタッドボルトを緩めたい場合は一つ目のナットにスパナをかけて緩めます。

逆に締め付ける場合は二つ目のナットにスパナをかけて締め付けます。

ダブルナットを解除するときは逆の手順でかみ合いを解除しナットを外します。

言葉にすると簡単そうですが、慣れるまで結構てこずります。練習あるのみです。

DIY整備でスタッドボルトを外したりすることは、それほど多くないですが方法を知っておくことでいざというときに役立ちますよ!

両口スパナのまとめ

スパナについての知識は深めてもらえたでしょうか。

そこまで使用回数は多くならないですが、揃えておきたい工具のひとつですね。

途中ちらっと書きましたがディスクブレーキの分解では必ず必要になってくる工具です。

DIY整備でキャリパー交換やディスクパッド交換をお考えの方はぜひ揃えておいてくださいね。

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