カーエアコン効きかない エアコンガス漏れ箇所特定方法 紹介




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この記事ではカーエアコンの効き不良について、漏れの点検方法や修理方法をまとめています。

車のエアコンサイクルは車種によらず同じ構造となっているので、参考にしていただければと思います。

今回のエアコンは、1年前にエアコンガスが漏れて少なくなり効きが悪くなり、エアコンガスとオイル蛍光剤を補充して様子を見ていた車両になります。

約1年経過して暑くなってきたころまた効きが悪くなったため、漏れ箇所を特定して本格的な修理を行います。

漏れ箇所の特定方法などをまとめますので参考にしてみてください。

エアコンガス漏れ箇所点検方法

エアコン点検の際はまず、エアコンガスの圧力を測定します。

圧力の測定にはマニホールドゲージを使用します。

ガス圧点検
ガス圧を測定します。
正常のガス圧力 低圧1.5kg前後 高圧15kg前後
今回は低圧高圧ともに低いことがわかります。
ガス圧の点検結果や、1年前にガスを補充していることから、エアコンサイクルのどこかからガス漏れを起こしていると予想できます。
サイクル内に残っているガスを回収し、漏れ箇所の点検を行います。

ガス漏れ箇所の特定 真空ポンプを使った点検方法

私の場合ガス漏れ箇所の点検を行う方法は2つあります。
オイル蛍光剤を使用する方法と
真空ポンプを使用する方法です。
それぞれ良し悪しがありますが。
今回は微少の漏れでも判断することができる、真空ポンプを使用して行う点検方法を紹介します。
漏れ箇所の点検を行う際に使用する工具を紹介します。
まずはエアコンガスを抜いたらそのままの状態で、真空ポンプで真空引き作業を行います。
真空引き
真空引きを行うことによって、エアコンサイクル内が負圧の状態になります。
負圧
ゲージのメモリが上の画像のようにマイナスを指します。
10分ほど真空引き作業を行ったらマニホールドゲージのバルブを閉じて真空引きを終了します。
正常のエアコンサイクルならこの負圧の状態を維持し続けます。
しかし、サイクルのどこかに少しでも漏れがあればそこから空気を吸ってしまいゲージの針が徐々に上がり始めます。
今回の場合も漏れがあるので針が徐々に上がってくるのを確認できました。
次にどこからの漏れかを特定していきます。
エアコン修理の経験がある方は、どこからエアコンのガスが漏れやすいという検討が付きやすいと思います。
エアコンのガスは、エバポレーターとエアコンコンプレッサーから漏れる場合がとても多いです。
なので、まずはその2か所に的を絞って点検していきます。
エバポレーターの直前の高圧低圧両方の配管を外します。
次に取り外した配管に先ほど紹介したホースプラグでメクラをします。
メクラ
上のような感じでしっかりとメクラして下さい。
これでエバポレーターがエアコンサイクルから独立した状態になります。
正確にはエバポレーターにエキパンがついているので、エバポとエキパンが独立しました。
この状態で再度真空引きをかけます。
真空引きが終わったら、ゲージの針を動きを注意深く観察します。
この時、針が上がってこなくなれば、漏れがなくなったということになり、エバポレーターから漏れと判断することができます。
逆に針が上がってきた場合はエバポレータ以外の箇所からも漏れている可能性があるということが言えます。この時注意が必要なのがエバポレーターからの漏れもまだ否定はできないということです。
針が上がってきた場合は、ホースプラグを使いながらコンプレッサーを切り離し独立させたり、ホース独立させたりしながら漏れ箇所の特定を進めていきます。
今回は、エバポレータを切り離した状態で、針が上がってこなくなったためエバポレーターからの漏れがあるということがわかりました。
エバポレーター
エバポレーターはたいていの車種がエアコンユニットの中にあり、パネル等周りをほとんどばらさないとアクセスできない構造になっています。
その為、エバポレーターの交換をする際はエキパンも同時に交換するのがお勧めです。
エバポレーターを交換し、再度真空引きを行い、ゲージが上がってこなくなれば漏れ修理は完了です。
後は通常のエアコン修理のようにエアコンガスの補充をして作業完了です。

ガス漏れ点検にお勧めのデジタルメーター

ガス漏れ点検の際に重宝する点検道具を消化します。

それがこちらの『デジタル式真空ゲージ』です。

これがあると漏れ点検をより確実に行うことができるようになります。

アナログ式のゲージだと、どうしても見方の角度などによって針の動き具合の判断が難しい時があります。

特に、微妙な漏れで針の動きがわずかな時。

そんな時は、デジタルのゲージがあるとかなーり判断がしやすくなります。

コンマ100の位まで表示されるのでわずかな漏れも見逃しません。

デジタル式真空ゲージ

こんな感じで真空ポンプに取り付け使用します。

取付口が車用の真空ポンプだと合わないかと思いますが、アダプターを使用すれば問題なく使うことができます。

少し値段はしますが確実に買ってよかったと思えるはずです。

おすすめです!!

 

まとめ

エアコン修理の中でも漏れ修理となると、時間と経験がとても必要になってきます。

根気よく確実に点検を行い、漏れ箇所を特定することが大切かと思います。

今回の修理のようにエバポレーターの交換は交換するまでの工程がとても大変なので、高額修理になることが多いです。

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