今さら聞けないタイヤの空気圧に関する話 点検方法
みなさんはタイヤの空気圧ってちゃんとチェックしているでしょうか?
タイヤの空気ってパンクをしていなくても自然に抜けていきます。
自然に抜ける空気の量は一か月で約10kpa~20kpaくらいといわれています。
空気圧の低すぎるタイヤで走行を続ける様々な不具合やなどの原因になることはご存知でしょうか?
車で唯一地面に接しているタイヤ。そのメンテナンスはとても重要で、空気圧はメンテナンスの中でも誰でも簡単に点検することが出来ます。
この記事では、空気圧が低すぎる車で走行した場合の不具合などを詳しく紹介したあと、タイヤの空気圧をDIYでチェックする方法を紹介します。
タイヤの空気圧が低いと起こること
タイヤの空気圧が低すぎるとどのような不具合ご起こるのか紹介していきます。
・車の燃費が悪くなる
先ず第一に車の燃費が悪化します。タイヤのたわみが増えることで転がり抵抗が増加するためです。
自転車で考えてもらうとわかりやすいのです。タイヤに空気を入れたばかりの自転車っていつもよりこぐ力が軽くなるのを経験したことが誰しもあると思います。
車の場合もこれと同じ原理です。
こぐ力が軽くて済む=エンジンの無駄な力を使わなくて済む
ということです。
・タイヤの片摩耗に繋がる
タイヤの空気圧が低い車って、やたらタイヤがつぶれているのを見たことがあるでしょうか。
空気圧が低く、タイヤがつぶれたままで走行を続けることが片摩耗へとつながります。
空気圧の低いタイヤはいわゆる『肩減り』という片摩耗を起こします。
タイヤの外側部分が異常に減っていってしまう現象です。
画像の赤線で囲った部分がタイヤのショルダー部といわれ、ここが異常に摩耗することを肩べりといいます。
肩べりが進行すると通常よりも早いタイヤ交換時期が来てしまいますので、無駄にお金がかかってしまいます。
ちなみにタイヤの空気圧が高すぎても異常摩耗が起きますので注意してください。
・スタンディングウェーブ現象を起こす可能性が高くなる
教習所などで一度は聞いたことがあると思います。
車のタイヤは走行中絶えず、たわみなどを繰り返し変形しています。
空気圧が低いタイヤで、高速道路などの高速走行をすると、変形の大きさが大きくなりまた変形を繰り返すスピードも増します。
するとタイヤに異常な熱が発生し最悪の場合タイヤはバースト(破裂)してしまう可能性があります。
命にもかかわる大変危険な現象です。
以上がタイヤの空気圧が低い場合に起きる代表的な現象です。
この様な事態に陥らないためにもタイヤの空気圧の点検をしっかりと行うようにしましょう。
タイヤの空気圧の調整方法
まず、どの車のタイヤにも「空気圧の基準値」というものが定められています。
この基準値は簡単に確認が可能です。
運転席ドアを開けたところ付近に必ず上の画像のようなステッカーが貼ってあります。
上の画像のステッカーの場合は前後とも240kpaが基準値となります。()内はkg表示の場合を指します。
空気圧の調整をする場合は必ずこのステッカーで空気圧の基準値を確認しましょう。
タイヤの空気圧を調整するために、ガソリンスタンドに向かいましょう。
セルフのスタンドならタイヤの空気圧を調整するタイヤゲージを無料で貸してくれます。
この様にタンク型のものが多いですかね。
フルサービスのところだとお願いすれば無料で見てくれることがほとんどです。
バルブキャップを開けます。
自転車と同じなので誰でも外したことがあると思います。
タイヤのゲージをしっかりとバルブに差し込みます。
動かないようにしっかりと手で押さえるのがポイントです。
すると針が動き現在の空気圧が表示されます。
確認すると現在220kpa位を指しているのがわかると思います。
これだと基準値の240kpaより20kpa低いので空気を入れます。
この様なタイヤゲージの場合プラスにレバーを倒せば空気が入り、マイナスにレバーを倒せば空気が抜けます。
片方の手はしっかりとゲージをバルブに挿した状態で行います。
空気をプラスして250kpaまでいれました。
今回わざと10kpa高く設定しています。
理由としては、スタンドまで走行したことによってタイヤ内の空気が熱で膨張したことで、体積が大きくなっているためです。
タイヤの空気は本来冷えた状態で測定するので、冷えたときちょうどになるように少し高めに設定しておくといいと思います。
これを4本同じように行います。
最後にバルブキャップの締め忘れがないように注意してください。
タイヤ空気をうまく基準値に合わせるための小技
いざタイヤの空気を自分で調整しようとしても、入りすぎたりしてうまく基準値に合わせることが出来なかった経験はありませんか?
タイヤの空気をうまく基準値に合わせるちょっとした小技がります。
それは空気を抜いて基準値に合わせる方法です。
例えば250kpaに空気圧を合わせたい場合、ちょっとたかめの260kpaにあらかじめ調整します。
そのあと空気を少しずつ抜くことで、250kpaまで落とし調整するようにしましょう。
そうすることで、空気を入れて調整しようとするよりも格段に基準値に合わせやすくなります。
空気を入れて調整だと、圧力の関係で一時的に針が実際よりも高い数字を表示したりして合わせずらくなります。
この方法で行えば簡単にできると思うので、ぜひ一度試してみてください。
今さら人に聞けないタイヤの空気圧に関する話 まとめ
とはいってもタイヤの空気圧の点検ってめんどくさくてなかなかできないのが現実ですよね。
頭ではわかっていてもなんだか億劫になっちゃいます。
でも、2か月に1回くらいの頻度で点検してやることで、車の燃費向上にもつながりタイヤの抗寿命化にもつながるのでいいことばかりです。
全ては自分のためですからね。
ガソリンスタンドによって思い出した時などはぜひ点検してみてください。