オイル漏れ修理 チェーンテンショナーからの漏れ 修理内容と費用




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オイル漏れ修理の記事です。

この記事ではチェーンテンショナーからの漏れの修理内容と費用などを詳しく紹介していきます。

今回修理したエンジンの型式はトヨタの3ZRというエンジンで、現在もミニバン系の車両に多く使われているエンジンです。

年式が古くなったり、距離数が多くなったりすると結構定番のオイル漏れ箇所になります。

今回修理した車両は走行距離が16万kmを超えている車両でした。

オイル漏れ 症状と原因

オイル漏れの個所と状態を確認します。

3ZRのチェーンテンショナーはチェーンカバーの裏側にあるので、エンジンルームを上から見ただけでは確認できません。下回りから覗き込んで確認する必要があります。

画像赤丸部のナット二本で取りついているのがチェーンテンショナーです。3ZRエンジンではこのようにチェーンカバーの外側についています。

写真のテンショナー付近は綺麗に清掃した後に撮影したものですが、ここからオイル漏れが起こるとオイルでびちゃびちゃに汚れています。

チェーンカバーやタペットカバーからの漏れと判断しにくい場合があるので、判断しやすい材料として、

「チェーンテンショナーより取り付け部より上に漏れがないか」

をよく見るといいと思います。

チェーンテンショナーより上にもオイル漏れが見られる場合はチェーンカバーやタペットカバーからの漏れが考えられるので、まずはそちらの修理をしてから判断するのもいいと思います。

タペットカバーからのオイル漏れは判断がしやすいので、そこでオイル漏れ箇所を切り分けていきます。

チェーンテンショナーからのオイル漏れを起こす原因としては「ガスケットの劣化」が主な原因と考えられます。

チェーンテンショナーには金属のガスケットが使用されていますが、やはり経年走行距離によってシール性は劣化してきてしまいます。そのためチェーンカバーとテンショナーの間からオイルが漏れてきてしまいます。

チェーンテンショナーからの漏れの修理にはガスケットの交換が必要となります。

チェーンテンショナーオイル漏れ 修理内容

チェーンテンショナーからのオイル漏れ修理は難しい作業ではありませんが、下回りに潜れる環境がないと厳しいですね。

また、テンショナーをしっかりとテンションがかかった状態にするための作業があるので、正しい方法で行うことが大切です。最悪エンジンの破損を起こす可能性もあります。

チェーンテンショナー

先ずは配線のバンドを取り外して、ナット二本を緩めていきます。このときのポイントは、2本のナットを均一に緩めていくことです。

テンショナーはテンションがかかった状態で外側に飛び出そうする力が働いていますので、均等に緩めていきましょう。

テンショナーが外れたら、古いガスケットがエンジン側に貼りついていないか確認してください。

チェーンテンショナーは再使用でもいけますが、それほど高くない部品なので、今回は同時に交換します。

テンショナーを再使用する場合はプランジャをひっこめる必要があります。

プランジャ

赤丸部のツメの部分をマイナスドライバーなどで押さえながら、プランジャを押し込むと引っ込みます。プランジャが引っ込んだらわきのフックでプランジャを固定します。

プランジャ フック

このような状態になります。赤丸部がフック部です。

チェーンテンショナーの取り付け面を綺麗に清掃したら、新品のガスケットを入れてチェーンテンショナーを取り付けます。

フック部分がエンジンの上側にくるのが正しい取り付けの向きです。間違えないようにしてください。

ナット2本を均等に締め付けていきます。配線のバンドを取りつけます。

次に、プランジャでテンションが正しくかかるようにテンショナーのフックを解除します。

クランクシャフトにメガネレンチを掛け反時計回りに少しだけ回します。

クランク 反時計

反時計まわりに回すことで、プランジャのフック部分のロックが解除されます。

プランジャ フック

画像赤丸の部分が解除された状態になります。そのままクランクシャフトを時計回りに回します。

「カチカチカチ」という音が聞こえると思います。この音はプランジャが飛び出す音です。下の画像のような状態になります。

チェーンテンショナー

これでチェーンを張れた状態になりました。

クランクシャフトを時計回りに2回転させることが出来ればタイミングも狂っていないと判断できます。

最後に周りについていたオイルの汚れをパーツクリーナーで綺麗に落とせば作業終了です。

チェーンテンショナーからのオイル漏れ修理 費用

チェーンテンショナーからのオイル漏れ修理の値段はそれほど高くはありません。

・ガスケット代 300円

・チェーンテンショナー 2700円

・工賃 4000円前後

これくらいの費用になります。なので修理費は部品と工賃合わせて8000円前後になるかと思います。

チェーンテンショナーのオイル漏れ修理は下まわりに潜れる環境がないとDIYで行うのはきつい作業かと思います。しかし、そういう環境があればそれほど難しい作業ではありません。

チェーンテンショナーからのオイル漏れ修理 まとめ

チェンーんテンショナーのオイル漏れ修理はそれほど難しい作業ではありませんが、プランジャで張りを出す作業を正しく行わないと、最悪エンジンを破損させてしまう場合があります。

もしもこれから自分で作業をおこなおうとしている場合は、この記事をよく読んで作業を行ってください。

プランジャで張った後、不安な場合は一度取り外してやり直すことも可能です。確実な作業を行うようにしましょう。

過度なオイル漏れの場合は車検に通らない場合があります。オイル漏れは放っておいても良くなることはありませんので、発見した時はなるべく早く直すようにしましょう。

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