補機バッテリーって何?HVのもう一つのバッテリ- 寿命や交換時期など




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ハイブリッド車にはモーターを動かすためのバッテリーが搭載されていることはほとんどの方が知っていると思ます。

ハイブリッド車には走行用のバッテリーのほかに、通常のガソリン車にもついている12Vの補機バッテリー』というもうひとつの大切なバッテリーが付いています。

これについては知らなかった人もいるのではないでしょうか?

30プリウスの補機バッテリーです。

補器バッテリー

補機バッテリーはトランクルームなどの車内に搭載されることが多いので、バッテリー自体が専用の設計になっています。

12Vの補機バッテリーは走行用のバッテリーと同様にハイブリッド車にとってとても大切な働きをしています。

この記事ではトヨタのハイブリッド車をメインとしたのHV車の救援の方法や、交換時期、補器バッテリーについての疑問と答えをまとめています。

また、ハイブリッドの事をHVと略しています。

補機バッテリーってなに?どの様な働きをしているの?

・ハイブリッド車は通常の車両と同様、12Vのバッテリーをもっています。補機バッテリーとは12V用のバッテリーです。

HVにはバッテリが2個搭載されています。一つは高電圧の走行用バッテリともう一つは12Vの補機バッテリーです。

REDY ON時にHVシステムを起動する場合に、高電圧系統の安全性を確認してからシステムをONにしています。これは高電圧を取り出す前に12V電源が必要であることを意味しています。

またHVといえどもエンジンやブレーキ、ドアロックなどの各制御システムの電源は12Vの電源を使用しています。ナビゲーションなどのアクセサリー系統についても12Vの電源を使用しています。

補機バッテリーの搭載位置は室内「トランク、座席下」に搭載されていることが多いです。

補機バッテリーは通常のバッテリーで代用できるのか?

・車内に搭載されている補機バッテリーは、メーカー純正のものを使用してください。

HV車のエンジンルームには通常のガソリン車にはないインバータというHV専用の部品が付いるのでバッテリーを搭載するスペースがありません。

なのでHVの補機バッテリーは主に室内(トランク、座席下など)に搭載されています。

バッテリーというのは充電過程で水素ガスを発生します。HVの補機バッテリーは充電で発生する水素ガスを車外に放出する為のホースが装着されています。

通常のバッテリを使用してしまうと水素ガスが車内にたまり、大変危険です!絶対にやめてください。

なのでHVの補機バッテリーはメーカー純正の物を使用するようにしてください。

補機バッテリーが上がった場合どうすればいいの?救援はできるの?

・補機バッテリーが上がった場合はREDY  ONできません。救助の仕方は通常の車両と同様になります。

補機バッテリーが上がりREDY ON出来なくなった場合、通常の車両と同じようにバッテリを充電するか、他社の救援が必要です。

補機バッテリーが室内に搭載されている場合はエンジンルームにある『救援用端子』を使用して救援してもらいます。

写真赤丸部が救援端子です。

救援端子

ンジンルームのヒューズボックス内にあります。赤いカバーを外すと金属部分が見えます。

マイナス側はエンジンブロックなどの金属部分にかまします。

救援端子がない車両はバッテリに直接つなぎます。

 

※注意※

HV車からバッテリー上がりを起こした車を救援することはできません。

他車救援を行った場合、スタータ駆動により過電流が流れ、救援端子のヒューズ切れや、ハイブリッド装置の保護回路が働き走行不能に陥る可能性がります。

HV車からHV車の救援も同様にしてはいけません。

HV車の救援端子はあくまでも助けてもらうときだけに使用します。

補機バッテリー上がりの兆候はわかるの?交換時期は?

・通常のバッテリより判断が難しいですが、HV車では補機バッテリー上がりの兆候を、メーターに表示する機能が付いています。

補機バッテリーの上がりの兆候を判断するのが難しい理由としては、補機バッテリーはREDY ON操作(20~50A)ができるだけの電気が残っていればよく、通常の車両の様に始動時のクランキング(100~600A)で大電流を流す必要がありません。

通常のガソリン車の場合、始動性の悪化、エンジンをかけるときのキュンキュンキュンというクランキング音が弱くなるなどの状態から、「そろそろ交換か・・・」という判断が出来ますがHV車はそうはいきません。

HV車は補機バッテリーが上がる一歩手前でメーター上に「補機バッテリー充電不足」の表示される場合があります。また、バッテリーが上がってREDY ONが出来なくなった時も可能な場合表示されます。

また、補機バッテリーの交換時期は通常のバッテリとあまり変わりません

使い方にもよりますが通常5年ほど使ったバッテリーは交換時期といえると思います。

補機バッテリは急にバッテリ上がりを起こしREDY ONできなくなっていしまうことも多くあるので、5年以上使用している場合は早めに交換を行った方が良いでしょう。

HV車の補機バッテリー まとめ

HV車の補機バッテリーは専用設計で作られているため、値段も高くなってしまいます。

通常のバッテリと同程度のサイズで比べると1.5倍~2倍くらいの値段になってしまいます。

しかし、安いからといって通常のバッテリーを使うことは絶対にやめください。

最近のハイブリッド車はインバータなどの小型化が進みエンジンルームに補機バッテリーが搭載されることも多くなってきました。

とはいっても交換時期などは変わりませんで定期的な交換が必要となります。

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