アクア 補機バッテリーの交換時期 交換方法と費用
トヨタ アクア NHP10の補機バッテリー交換方法と費用についてまとめた記事です。
トヨタのハイブリット車には走行用の200Vハイブリッドバッテリーとこれまでのガソリン車と同様12Vのバッテリーがついています。
今回交換するのは12Vバッテリーで『補機バッテリー』といわれているものになります。
この補機バッテリーはハイブリッドバッテリーと同様にとても大切なものになります。ハイブリッドバッテリーが走行用のモーターに使われているのに対して、補機バッテリーの電力は走行用モーター以外の電気系統すべてに使われています。
例えばREDY ONを立ち上げるための電源。カーナビの電源。ドアロックのための電源。ワイパーやエアコンなど電気で動くものすべてです。
この記事ではアクアの補機バッテリーをDIYで交換するための要領を出来るだけわかりやすく紹介していきます。
HVバッテリーや補機バッテリーについての詳しい解説は別記事でまとめていますので参考にしてください。
そもそも補機バッテリーってなんなの?という方はこちらの記事をお読みください。
↑この記事で補機バッテリーについて詳しくまとめています。
HVバッテリーの交換時期や費用などについてはこちら↓
これまでのガソリン車のバッテリー同様ハイブリッド車の補機バッテリーも定期的な交換が必要となります。
このページの目次
ハイブリッド車の補機バッテリーの交換時期について
まず初めに補機バッテリーの交換時期についてですが、これはこれまでのガソリン車と寿命はほとんど変わりはありません。
車の使い方によって若干変わってきますが、おおよその目安としては、3年目くらいから劣化が進み、5年目くらいには交換時期となります。
注意して頂きたいのがハイブリッド車の補機バッテリーの寿命は見分けが付けにくいところがあります。
というのも通常のガソリン車ならばエンジンをかけるときの音「キュンキュンキュン」というクランキング音がします。バッテリーが弱くなるとこのクランキング音が弱くなるので、バッテリーの交換時期の判断がしやすいのです。
しかしハイブリッド車の場合はREDY ONをしたとき「ピッ」という電子音だけです。ハイブリッドの補機バッテリーはハイブリッドシステムの立ち上げに必要なわずかな電力が残っていればいいので使えてしまいます。
ガソリン車の様にバッテリーが弱くなった判断が付けにくいのです。
しかしハイブリット車のバッテリー上がりはある日突然やってきます。なんの前触れもなく突然REDYON しなくる場合が多いのです。
なのでハイブリッドの補機バッテリーは5年を目安に交換することをおすすめします。
ハイブリッド車専用の補機バッテリーを用意する
ハイブリッド車の補器バッテリーは必ずハイブリッド車専用の補機バッテリーを用意する必要があります。
理由は、バッテリーは充放電を繰り返すと水素ガスを発生をさせます。トヨタのハイブリッド車は補機バッテリーが室内についていますのでこのガスが室内に充満してしまわない様に、ハイブリッド車の補機バッテリーは密閉式の構造になっており、発生した水素ガスを社外放出するための機構が付いたものになっています。
以上の理由からハイブリッド車専用の補機バッテリーを使用する必要があり、構造が特殊になっていることから、価格も通常のバッテリーよりも高価になっています。
アクアのハイブリッド補機バッテリーのサイズはこの『S34B20R』というサイズになります。
バッテリーを選ぶ際はサイズを間違えないようにしてください。同じサイズのものでないと取りつかない場合があります。
バッテリーの値段は15000円前後が相場になると思います。ガソリン車用でこのサイズなら約半分の値段で済みますので結構高いですよね。
アクア 補機バッテリーの交換方法 作業要領
アクアの補機バッテリーは後部座席のシート下にあります。ス
ペースの都合状そういうレイアウトになったのだと思いますが、バッテリーの交換が非常にしずらいです。
10mmのメガネレンチがあれば交換はできます。
バッテリー交換の際に注意する点がいくつかあります。
特に『バックアップを取りながら作業する』というのがとても大切です。
注意点についてはこちらの記事でまとめていますので、参考にして正しい方法で行ってください。
全ての車種に共通して言えることです。
バッテリーカバーの取り外し
後部座席右側の補機バッテリーカバーを取り外します。
赤丸部のクリップ二つを外せば取り外すことが出来ます。
クリップは真ん中を押し込むと取れます。
バッテリーホルダーの取り外し
カバーを外すとバッテリーが見えます。バッテリーを固定しているバッテリーホルダーを取り外します。
画像だと布で隠れて見えませんが、赤丸部のところに10mmのナットがありますので、外すとバッテリーホルダーを取り外せます。
バッテリーホースの取り外し
バッテリーホースを取り外します。バッテリーホースはプラス端子側のそばにいます。ツメではまっているだけなので引っ張れば外れます。
このホースが発生した水素ガスを車外に排出するホースになります。
交換した後に最後取り付け忘れのないように注意してください。
バッテリー端子の取り外し
プラス側の端子とマイナス側の端子の10mmをそれぞれ緩めます。
端子を取り外す際は通常マイナス側の端子から切り離します。取り付ける際は逆にプラス側の端子から取り付けます。
端子が外れるとこのようにバッテリーを引っ張り出すことが出来ます。
補器バッテリーにはビニールがかぶさっていると思います。このビニールは使っても使わなくてもいいと思いますが、私は一応交換した際にもかぶせるようにしています。
なんの意味があるかは知りません。わら
新品バッテリーの取り付け
逆の手順でバッテリーを取り付けていきます。
端子がターミナルの奥までしっかり入るように取り付けてください。
外れてしまう危険があります。
ホースは切り欠きに合うようにしか付きません。この画像の様に少し斜めに取りつきます。
カチッと音がするまで差し込みます。
バッテリーホルダーを取り付けます。10mmの締め付けが甘いとバッテリーが動いてしまうのでしっかりと固定します。
バッテリーカバーの取り付け
最後にバッテリーカバーを取り付けます。
クリップを取り付ける際は画像のクリップ右の状態から、左の状態にして取り付けます。
このタイプのクリップはツメが2つのタイプなので取り付けやすいですが、4つのタイプのものもありそれは取り付けにくいです。
クリップをしっかりと取り付けたら作業完了です。
~バッテリー交換の際のワンポイントアドバイス~
アクアの補機バッテリーの交換はやりずらいですが、運転席を前方へ全開にスライドさせることでスペースが広くなり少しやりやすくなります。
また手元が暗いので作業灯などの灯りがあるといいと思います。
こちらの記事では私も愛用しているおすすめの作業灯を紹介しています。参考にしてください。
アクア 補機バッテリーの交換時期 交換方法と費用 まとめ
アクアの補機バッテリー交換の車屋に頼んだ場合工賃1500円くらいが相場かなと思います。
バッテリー代を合わせると20000円前後することが多いかと思います。
バッテリー自体にも利益が上乗せされてきますので、やはり最安値で済ませたい方は、DIYで交換を行うのがいいと思います。アクア補機バッテリー交換はやりずらいですが難しくはありません。
自分で交換する自信はないけど緊急でバッテリー交換をお願いしたいという方はバッテリーのレスキューサービスに依頼するのもありかもしれません。
補機バッテリー交換した際は時計の設定などがリセットされる場合があります。しっかりとバックアップを取った状態で行えば車に電源供給されているのでリセットされることはありません。
アクアの補機バッテリーを5年以上していないという方は早めに交換することをおすすめします。