ADバン エアコン効き不良 コンデンサからガス漏れ 整備




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この記事では日産ADバンのエアコン効き不良の整備についてまとめています。

エアコンのサイクルはどの車でも同じ構造なので、この記事での整備手順を参考にエアコン修理に役立てていただければと思います。

エンジンをかけてエアコンスイッチを入れると、エンジンルームでコンプレッサーは回り始めますが、風はぬるい風しか出てこない状態でした。

先ずは冷たい風が出てこない原因を探ります。

エアコンガス圧力点検

エアコン効き不良で、必ず行う事がエアコンガス圧力の点検です。

マニホールドゲージを使い、エアコンのガス圧の点検を行います。

エアコン修理を行う際の必須工具です。

エアコンガス圧力を測定すると、低圧高圧共に低すぎることが分かりました。

エアコンガス圧

低圧側約0.9kg 高圧側約5.0kg

エアコンガス圧力の点検結果から、今回のエアコン効き不良の原因は冷媒ガスの不足によるものと分かりました。

この様にエアコンガスの圧力を測定することで、不具合の原因を特定することが出来ます。

今回の不具合はガス不足と一番メジャーな不具合です。

ガスが多く不足している場合は、ガス漏れを起こしている可能性が大きいです。

ガス漏れ箇所の特定をしていきます。

ガス漏れ箇所の点検と特定

ガス漏れ箇所を特定するにはまず、目視での点検を行います。

大きくガスが漏れているところはオイルなどで汚れていたりするので、わかる場合があります。

パイプやホースの継ぎ目などを主に点検していきます。

すると、コンデンサーの出口付近にオイルの付着があることが分かりました。

ADバンの場合はフロントバンパーを外すことで、点検、整備がやりやすくなります。

エアコンガス漏れ

上の画像が今回漏れていた箇所です。

漏れ検知スプレーを吹き付けると泡がぷくぷくなっているのが確認できます。

私はこのギュッポフレックスというスプレーを使って点検を行っています。

石鹸水などよりも小さな漏れにも反応してくれます。

漏れ検知剤の泡が、コンデンサーとパイプに継ぎ目から出ているのでOリングの劣化によるガス漏れが考えられます。

ちなみに、日産車は新車時からエアコンサイクルの中にオイル蛍光剤というおオイルに色が付く添加剤を入れてある場合があります。

オイル蛍光剤

上の画像の様にブラックライトを当てることで、緑色に発光します。

通常のエアコン修理ではガスとオイル蛍光剤を入れて様子見み、漏れてきたところをブラックライトを使って点検をしたりします。

エアコン漏れ修理 Oリング交換

今回の漏れ箇所の原因はOリングの劣化によるものですので、Oリングの交換を子ないます。

Oリングがセットになって販売されているので、エアコン修理を行う方は持っておくと便利です。

Oリング交換

10mmのネジを外して引っ張れば取れます。

コンデンサはアルミ製なので白い粉が付着している場合があります。綺麗に取り除きましょう。

Oリングにかんでしまった場合漏れの原因となります。

Oリングを交換しもとに戻したら、ガス補充作業に移ります。

ガス補充をする際は必ず真空引き作業を行います。

真空引きをしガスを補充します。200gのガス缶2本入ります。

ガスを補充したら、エアコンが効いていることを確認し作業完了です。

まとめ

今回のガス漏れはコンデンサーの継ぎ目からで、しかもオイルの付着があり比較的すぐに特定ることが出来ました。

微小な漏れいわゆるスローリークの場合は漏れ箇所を判断するのにかなり時間がかかる場合があります。

ガス漏れの疑いがある車両はまず、目視点検をし分からないばあいは、ガスとオイル蛍光剤を入れてしばらく様子見見る流れが】一般的かと思います。

今回のガス漏れで、室内にあるエバポレータ―からの漏れは点検できていません。

エバポレータ―を点検する場合点検だけでもかなり大変な作業になってしまいます。内装をほとんどばらすため。

今回の様に明らかに漏れている箇所がわかる場合はまずそこの修理を来ない、一旦様子見見るのもありだと思います。

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