30プリウス 補機バッテリーの交換方法や費用について
30プリウスの補機バッテリーの交換方法などについて紹介します。
30プリウスのバッテリー交換でよく勘違いされがちなのが「バッテリー交換になると10万円以上かかるんでしょ?」と思われている方が結構多くいます。
これは正解でもあり間違いでもあります。
トヨタのハイブリッド車のバッテリーは2つのバッテリーが使われています。
ひとつはハイブリッドバッテリーといわれる、モーターの駆動などに使われる大きなバッテリーです。こちらが高額なバッテリーになります。
もう一つは補機バッテリーといわれる12Vのバッテリーです。
ハイブリッド車のバッテリー交換はこの二つのバッテリーをしっかりと切り分けて考えることが大切です。
この記事で紹介するのは、補機バッテリーの交換方法や、費用などについてです。
正しい知識と交換方法を知ることで、通常のガソリン車のバッテリー交換同様、DIYで行うことができますので、ぜひ挑戦してみてください。
このページの目次
ハイブリッドバッテリーと補機バッテリーについて
はじめにトヨタのハイブリッド車には2つのバッテリーがあると説明しました。
ハイブリッドバッテリーと補機バッテリーです。
先ずはこの二つのバッテリーの違いなどについて簡単にまとめます。
ひとつはモーターなどを駆動するための200Vの大きなバッテリー。ハイブリッドバッテリーと呼んだりします。このHVバッテリーは交換費用が高額になります。
搭載位置は車種によって違いますが、30プリウスは後部座席とトランクの間に搭載されています。
このハイブリッドバッテリーの交換が必要になる場合は高額な費用がかかることになります。
ハイブリッドバッテリーについては別記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。
もうひとつハイブリッド車にとって大切なのが12Vの補機バッテリーと呼ばれるバッテリーです。
この補機バッテリーは通常のガソリン車のバッテリーと同様の働きをしています。
REDYON操作をしてHVシステムを立ち上げる電源に使われているほか、ナビやライト、パワーウィンドウやドアロックなど様々な電気部品を動かすための電力として使われています。
この補機バッテリーはガソリン車のバッテリー同様、定期的な交換が必要となります。
ハイブリッド車の補機バッテリーについてや交換時期などは、こちらの記事でも詳しく説明していますので一度読んでいただくといいと思います。
今回紹介するのは補機バッテリーの交換方法になります。
30プリウス 補器バッテリー交換方法
先ず、車のバッテリーを交換する際は注意する事があります。
「バックアップを取りながら交換する」ということです。
バックアップを取りながらバッテリーの交換作業を行わないと、思わぬ車の不具合を招く原因にもなりますので、必ずバックアップを取りながら交換するようにしてください。
バックアップて何ぞやって方は、必ず上の記事を一度読んでからバッテリー交換を行うようにしてください。バックアップの意味や、取り方などを詳しく説明しています。
それでは30プリウスのバッテリー交換方法について紹介していきます。
使う工具は10mmのメガネレンチだけあればOKですが、マイナスドライバーがあるとやりやすいです。
まず30プリウスの補機バッテリーの搭載位置ですが、トランクルームの運転席側に搭載されています。
画像赤丸部のカバーを外したところにあります。なのでトランクルームを空の状態にして、ふたや中のボックスなどを外します。
カバーを外すとバッテリーが見えます。
マイナスターミナルの上に赤丸のようなカバーが付いています。これも交換の際に邪魔になるので外しておきます。
カバーを外したら、バッテリーのホルダーを外します。
10mmのナットとボルトで止まっています。
この時ホルダーの上にセンサーがついていることに気が付くかと思います、このセンサーはバッテリーの温度センサーになります。外してもいいのですが、特別外さなくても交換に支障はありませんので外しません。
外れたホルダーはバッテリー奥のスペースに押し込んでおきます。
ホルダーを外すと補機バッテリーのサイズを確認する事が出来ます。画像赤丸部に記載されています。
30プリウスの補機バッテリーは2種類あるので注意が必要です。
『S34B20R』か『S46B24R』というサイズになります。
恐らく前期型と後期型のプリウスでサイズが変わるかと思いますが、必ず実車のサイズを確認してから、同じサイズのバッテリーを用意するようにしましょう。
バッテリーターミナルのプラス側とマイナス側クランプの10mmナットを緩めます。
画像赤丸部、左がプラスターミナル、右がマイナスターミナルです。
プラス側のターミナルを緩める際は、工具がボディーやマイナス部分に触れてしまわないように気を付けてください。ショートを起こしてしまい大変危険です。
ターミナルのクランプが外れたら最後に排気用のホースを外します。
画像は取り外したホースです。刺さっているだけなので、引っ張れば抜けます。
ハイブリッド車の補機バッテリーは室内に搭載されている場合が多いので、充電時に発生した水素ガスを外に排出するためのホースが付く構造になっています。
そのため、ハイブリッド車の補機バッテリーはハイブリッド車専用のものを用意する必要があります。
後は、バッテリーを取り外して逆の手順で、もとに戻していきます。
排気ホースの取り付け忘れずに行ってください。
30プリウス補機バッテリーの費用
交換方法のところで説明した通り、30プリウスの補機バッテリーは2種類あります。
ちなみにバッテリーサイズの頭にSがはいるものはハイブリッド車用のバッテリーということになります。
また、サイズの語尾にくるRやLの表示はマイナスターミナルの向きになりますので、30プリウスのバッテリーは必ず語尾がRのものを用意してください。
こちらが『S34B20R』になります。値段は約13000円くらいになります。
こちらが『S46B24R』というサイズになります。値段は約20000円になります。
『S46B24』の方がサイズが大きいバッテリーになりますので当然値段も上がります。
バッテリーの「YUASA」というメーカーは、トヨタ自動車が純正で採用しているメーカーですので、このメーカーのバッテリーを選んでおけば、まず間違いないかなと思います。
ハイブリッドの補機バッテリーは、専用設計のため通常のバッテリーよりも値段が割高になります。
実車のバッテリーサイズを確認して、必ず同サイズのハイブリッド専用補機バッテリーを用意しましょう。
30プリウス補機バッテリー交換方法や費用について まとめ
30プリウスの補機バッテリーの交換は搭載位置が室内にあるというだけで、通常のガソリン車のバッテリー交換と難易度は変わりません。
ガソリン車で交換経験のある方はなんの問題なく交換できますし、初めての方もこの記事をよく読んで作業していただければ簡単に行うことが出来るとおもいます。
補機バッテリーの交換を自分で行うことで、バッテリーの交換費用を最安で抑えることが出来ます。
車屋で交換した場合は交換工賃だけでなく、バッテリーにも利益が乗っかるのでその分値段も上がりますからね。
自分の愛車のバッテリー交換。ぜひ挑戦してみてください。