エブリィ 2インチリフトアップ 費用と作業要領




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車のカスタムの定番と一つといえば、車高を下げる『ローダウンカスタム』というものがあるかと思います。

しかし、四駆系の車や今回紹介するエブリィなどのバン系の車の場合車高を上げる『リフトアップカスタム』が主流になります。

どちらも見た目のカッコよさを上げる目的で行う人が多いかと思います。

この記事ではスズキエブリィの2インチリフトアップ作業を行った際の作業要領やかかった費用などを詳しく紹介します。

これからリフトアップカスタムをお考えの方は参考にしていただければと思います。

2インチリフトアップキット

リフトアップを行う際にはいくつかの方法があります。

今回は『サスペンションにマウントを挟む』方法で行いました。

この方法を行う際は下のような『2インチリフトアップキット』というキットが必要になります。

 

このようなキットを使用することで意外とお手軽にリフトアップ作業が可能となります。

・この方法を選択するメリット

純正のペンションをそのまま使用するので、スプリングやショックアブソーバの減衰等の変更がなく、乗り心地に影響が少なくまた、安価で済ますことができます。

ブレーキホース、配線、ラテラルロッドについて

エブリィの2インチリフトアップの場合、ブレーキホースや配線の加工は必要ありません。

また、社外の調整式ラテラルロッドなどを使用する必要もなく、純正のラテラルロッドを使用することができます。

余計な加工などの必要がないため、お手軽ですし改造費用を最低限に抑えることができるのです。

2インチリフトアップ作業手順

作業を行う際は、リフトなどを使用しなくてもガレージジャッキとウマがあれば作業可能です。

前輪側、後輪側という感じで順番に行うのがいいと思います。

特に順番はありませんが、私の場合まずは後輪側から作業しました。

後輪リフトアップ作業手順

まずはデフにジャッキをかけ、持ち上げてウマをかけたらタイヤを外しましょう。

デフの運転席側あたりにブレーキパイプのステーが取り付いていると思います。

ブレーキパイプ クリップ

このクリップを外しておかないとスプリング脱着する際アクスルが下まで下がりきらず作業がしずらいので、あらかじめ外しておきます。

クリップワッシャーのようなもので止まっているだけなので、マイナスドライバーなどで簡単に外れます。

 

次にショックアブソーバの取り外しです。

ショックアブソーバの下部取り付け部にジャッキを当て少し持ち上げます。

ショックアブソーバが縮んだことを確認したら、アブソーバのボルトを外します。

リヤショック取り外し

アブソーバのボルトを外してジャッキを緩めると、アクスルが下がってきてスプリングのマウントに遊びができるのがわかるかと思います。

同じ要領でショックアブソーバを反対側とも外すとアクスルが完全に下がりきり、簡単にスプリングを取り外すことができます。

スプリングには取り付け上下があるのでわからなくならないよう注意してください。

ショックアブソーバの上側のボルトも取り外し、ショックアブソーバを取り外します。

取り外したショックアブソーバに取り付け延長のブラケットを取り付けます。エブリィの場合ショックの上側に取り付けます。

ショック上部

延長ブラケットを取り付けたショックアブソーバを、上側だけ車両に取り付けておきます。

 

次に、リフトアップのためのスプリングマウントを取り付けます。

これはスプリングの上側に取り付けます。

ゴムマウント

純正のゴムマウントを取りはずし、リフトアップマウントを取り付けそのあとゴムマウント、スプリングの順で取り付けます。

スプリングマウント

スプリングを取り付ける際、外した時より入れにくくなっているともいますが、アクスルのブレーキホースのクリップを外しておけば問題なく入るはずです。

両側ともスプリングが入ったら、ショック取り付け下部にジャッキを当て徐々に上げていき、ショック下部取り付けボルトを取り付けます。

 

取り外した個所を元通りにし、タイヤをつければ後輪のリフトアップは完了です。

 

前輪リフトアップ作業要領

前輪のリフトアップは、ストラットを車両から取り外し、車両とストラット上部の間にマウントをかませます。

リフトアップ

ストラットはどの車両でも外し方は同じなのでさほど難しくはありません。

先ずはスタビリザ―リンクのナットを取り外します。

スタビライザーリンクの取り外し方法は別の記事でまとめていますので参考にしてください。

 

次にナックル周りのボルトナットを取り外していきます。

ストラット 取り外し

上の画像の赤丸部を取り外します。

車輪速センサー配線のブラケット、ナックルボルト2本です。

ブレーキホース

ブレーキホースのクリップをと取り外します。

これでナックル側はOKです。

 

ナックル側が外れたらマウント側の2本のナットを取り外します。

ストラット アッパーマウント

エブリィの場合室内足元のパネルカバーを外すことで見えてきます。

上の画像の赤丸部2つのナットを外すことでストラットが外れます。

ストラットが外れたら、リフトアップ用マウントをかまして取り付けていきます。

リフトアップ

上のメッキ部がリフトアップ用マウントです。

 

その他外したボルト類をもとに戻していきます。

キャンバー調整用ボルトが付属していると思うので、ネガティブ方向取り付けます。

キャンバーの調整はリフトアップした際、後日アライメント調整を行う必要があるのでここでは、目分量での調整でいいと思います。

その他のボルト類をもとに戻して完成です。

 

試乗してみて、ハンドルセンターがずれているようならタイロッドエンドによるハンドルセンターの調整作業が必要となります。

残工程の所要時間は3時間ほどになるかと思います。

【リフトアップ Before】

リフトアップ ビフォ

【リフトアップ After】

リフトアップ after

2インチアップでも見た目はそれなりに変わります。

なかなかかっこいいです。

フロントバンパーの角部のカットしちゃいました。

フロントバンパー

フロントバンパー カット

こんな感じで少しカットしてやるだけで全体的にまとまってかっこいいです。

 

まとめ

2インチリフトアップキットの値段はおよそ20000円~30000円位が相場になると思います。

車屋に依頼した場合の工賃は30000円~が相場になると思います。

 

2インチリフトアップならホースや配線の加工も必要ないので比較的DIY整備での作業もしやすいかと思います。

リフトアップした後はやはり社外ホイールを入れたくなりますよね。

リフトアップ マッドタイヤ

リフトアップにはやっぱりマッドタイヤですね!

もう業務用バンとは言わせない見た目です。

 

エブリィのリフトアップは簡単な作業ではないと思いますが、達成感はかなりあると思います。

ぜひDIY整備にチャレンジしてみてください。

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