70ヴォクシー エンジンチェックランプ点灯 イグニッションコイルの交換




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70ヴォクシーチェックランプ点灯の点検と修理に用をまとめた記事です。

~車両情報~

・型式:ZRR70

・年式:平成20年10月

・エンジン:3ZR

・走行距離18万km超え

以上の車両のチェックランプが点灯したということで点検修理を行います。

症状

先ずは症状の確認を行います。

使用者にお話を伺うと、走行中にランプが点灯したということでした。ランプが点灯しているときは、アイドリングなどでエンジンの異常な振動が感じられる状態になります。

ブルンブルンという大きな振動になります。

走行不能に陥ることはなくなんとか走行でき、エンジンの回転数がある程度上がってしまえばエンジンの回転はスムーズに感じるようになります。

エンジンを再始動したりすると、チェックランプが消えてしまうこともあり、その場合はエンジンの振動などは出なくなり正常な状態に戻ることもあります。

点検方法

症状の話を聞いた感じですと、いわゆるエンジンが「一発死んでいる状態」になってしまっているようです。

70ヴォクシーの3ZRというエンジンは4気筒エンジンですので、その一発が死ぬと3気筒でエンジンを動かすことになります。

エンジンの回転バランスが悪くなってしまうことで「ブルンブルン」というような振動が起きてしまいます。4気筒エンジンは一発死んだくらいではエンジンが停止してしまうことはなく、何とか動き続けますが、正常な状態より力が無くなってしまうので加速が悪くなったり、最悪はエンジン停止してしまう可能性もあります。

一発死んでいる状態になる主な原因としては、燃料系統点火系統に原因があることが多いです。

今回の症状の場合チェックランプが点灯しており、エンジンECUが電気的な異常を感知していることになるので先ずは点火系統を疑い点検を進めていきます。

チェックランプが点灯しているので、車に診断機をつなぎダイアグコードの点検をおこないます。

ダイアグコードを調べると「P0352 イグナイタ系統2」というコードが入っていました。

このコードはイグニッションコイルの不具合を表すコードになっており、イグナイタ系統2となっていることから2番のイグニッションコイルに不具合があることがわかります。最近の車はこのようにどの気筒に不具合があるのかまでわかるので、故障診断がとてもやりやすいです。

その他、パワーバランスという方法を使って点検を行う方法もあります。

インジェクタ系統の不具合の点検方法などを別の記事で紹介していますのでそちらも参考にしてみてください。

イグニッションコイルとは

ここでイグニッションコイルについて説明を入れます。

イグニッションコイルとはエンジンの状態や車の走行状態に応じてエンジンECUからの点火信号をもとに点火プラグへ高電圧の電気を流す部品です。車の12Vの電圧を10kV以上の高い電圧に昇圧して点火プラグに流します。

現在のエンジンはイグニッションコイルにイグナイタを内蔵したダイレクトイグニッションが主流になっています。なので4気筒のエンジンの場合は4つついています。

イグナイタとはエンジンECUイからの点火信号をもとにイグニッショコイルへの電気を断続している小さなコンピュータで、ここに走行距離や経年劣化が進むことで不具合が出ることがあります。

内部を分解して修理することが出来ない部品ですので、イグニッションコイルASSYの交換が必要になります。

修理内容

今回は2番のイグニッションコイルのみ交換を行います。交換方法はとても簡単です。

コネクタを抜いて10mmのボルト一本を外せば取り外す事が出来ます。

イグニッションコイル二番

写真の赤丸部が二番のイグニッションコイルです。エンジンは通常ファンベルトに近い方から1番気筒、2番気筒、3番気筒、4番気筒というふうによびます。

交換が終了したら、一度ダイアグコードを消去し走行テストを行って症状が再発しなければ修理完了です。

修理費用とまとめ

今回の修理費用はイグニッションコイル一本の交換でしたので部品、工賃あわせて約9200円ほどでした。コイルの値段単体だと7500円ほどです。

交換作業はとても簡単なので、DIYで整備すれば工賃の1700円ほどを浮かせることが出来ます。

一本が駄目になってしまったということは、他の三本も駄目になってしまう可能性が高いので、このタイミングで4本同時に交換する場合もあります。そのばあ料金は単純に4倍かかるかたちになりますね。

イグニッションコイルの不具合は15万kmくらいを超えてきた車によくみられる不具合です。エンジンそのものが壊れることはなかなかありませんが、電装部品の不具合が目立ってくる距離数なのかなと思います。

 

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