車の整備に必要な工具『ラチェットハンドル』おすすめのメーカー
車の整備に必要な工具ラチェットレンチについての紹介です。
車業界ではラチェットと略されて呼ばれており、ハンドルとソケットが別になっているものを使用します。
今回はラチェットとソケットについてまとめていきたいと思います。
ラチェットハンドルとは
ラチェットハンドルはソケットといわれる工具と組み合わせて使用します。
出典:https://www.abit-tools.com/z-eal-3285e/
ラチェットハンドルだけではボルトを締めたり緩めたりすることはできません。
ハンドル内にラチェット機構がついているのでソケットをボルトにはめれば、締めてカチカチと戻してをくり返しながら締め付けたり緩めができます。
工具を当てなおす必要がなくなりますので整備の速度が上がり、また疲労の軽減にもなり自動車整備に必須の工具といえます。
ラチェットハンドルの選び方
ラチェットハンドルには各メーカーから様々な種類のものが販売されています。
先ずはソケットレンチの差込角の大きさです。主に9.5sq、12.7sqというサイズを使用することが多くなると思います。
これから購入考えている方はまず9.5sqというサイズを購入することをおすすめします。実際の整備でもこのサイズを使用することほとんどです。
そしてハンドルの長さもそれぞれ違います。
こちらの長さに関してはまずは180mmくらいのものを選ぶといいと思います。
高トルクのボルトに使用するときはハンドルの長い物が必要になってきます。ロングラチェットハンドルなどと呼ばれているもので250mm前後の長さがあり、整備になれてくるとロングラチェットの方が使用頻度が多くなってきますのでいずれは揃えておきたい工具ですね。
最後にラチェット機構のギヤ数です。これは細かいほど良いです。なぜなら狭い個所でもラチェット機構を使用できるので使いやすさが段違いです。
ただギヤ数の細かい物ほど値段が高くなります。また、耐久性が若干落ちます。
ソケットの選び方
ソケットにも差込口のサイズがありますので、使用しているラチェットのサイズに合ったものを選びましょう。
ボルト頭のサイズに対しても種類がそれぞれあります。
まずは10mm~17mmまでのソケットセットをそろえるとよいかと思います。
ソケットセットがあれば一つのハンドルでたくさんのボルトに対応できるので工具もかさばらずとても便利です。
ソケットにはボルトにかける山の部分が6角と12角のものがあります。
12角のものは主に普段使いで使用します。6角のものは山がボルトにしっかりとかかりなめりにくいので、高トルクのボルトに対して使用します。
初心者の方は先ず12角のソケットをそろえておくといいです。
ラチェットハンドルのメーカー選び
様々なメーカーから販売されていますがおすすめは『KTC』のものですね。
やはり日本製の信頼度は抜群です。
またラチェット機構の感触も手によくなじみます。
ネプロスという上位モデルの中にはラチェット機構の歯数が90歯のものもあります。
もう一つは『スナップオン』というメーカーです。
出典:http://ec.f-gear.co.jp/category/SNAPON/
こちらはアメリカの会社になります。整備士業界の人達はほとんどの人がこのメーカーのラチェットを使用しています。使いやすさや信頼度はピカイチですが、値段もそれなりにします。
しかし、車の整備に関わる者ならば一つは所有しておきたい、整備士あこがれの工具の一つだと思います。
ソケットの選び方についても上の二つのメーカーをおすすめします。ちなみにラチェットハンドルとソケットの組み合わせは、差込口のサイズがあって入れば、基本どのメーカーでも使えるようになっています。
ラチェットハンドルについてのまとめ
車いじりやDIY整備には必須の工具になりますのでソケットセットと合わせてぜひ揃えてください。
ボルトをメガネレンチだけで回していたのでは疲労もたまりますし、整備速度も遅くなって捗りませんからね。
ラチェットハンドルのあの「カチカチカチ」という音が最も車の整備を感じさせる工具だと思います。