日野ダンプ エアコン効き不良 エバポレータつまり




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日野のダンプのエアコン効き不良にの点検整備についてまとめた記事になります。

ダンプ系のエアコン効き不良は、乗用車とにはあまりない不具合などが原因で発生するものもあります。

日野

今回紹介する、エバポレーターのつまりもダンプ系特有の不具合化と思います。

エアコン修理の際の参考にしていただければと思います。

エアコンの風が弱い エバポレーターのつまり

今回の車両はエアコンをONにすると、冷たい風はなんとなく出てくるが、風量が極端によわいという不具合の車両でした。

エアコンガス圧力を測定すると正常値をさしていることが確認できました。

吹き出し口の風量を確認すると、確かに極端に風量が弱い状態でした。

エアコンの風量が弱くなる原因としては、

・ブロアモーターの異常

・エアコンフィルターのつまり

・エバポレーターのつまり

などが考えられます。

ブロアモーターはエアコンスイッチを最大にすると、勢いよく回っていることが確認できたので正常と判断します。

次にエアコンフィルターの確認をします。

日野 エアコンフィルター

エアコンフィルターは比較的簡単に点検できる箇所についています。

ブロアモーターの前にあって、ほこりなどをフィルターでキャッチしてエアコン本体にほこりがいかないようにしています。

エアコンフィルターが目詰まりを起こすと、風の抜けが悪くなりエアコンの風が弱くなる原因となります。

今回の車両はエアコンフィルターを掃除しても風が弱いままで症状が変わりませんでした。

となると、最後に点検する箇所がエバポレーターになります。

エバポレーターはエアコンの風を冷やしている部品です。

見た目はラジエーターのような構造になっており、エアコンガスによってエバポレーターが冷やされ、そこを風が通ることで冷風になり吹き出し口から出てきます。

通常であれば、エアコンフィルターが埃をキャッチして、エバポレーターにはそれほど汚れがたまらない構造になっています。

しかしダンプ系の車の場合はほこりが非常に多い現場などで動くことが多いので、ほこりがフィルターを通過してエバポレーターの方までたまってしまうことがあります。

エバポレーターの清掃は乗用車の場合、かなりの部品点数をばらさないとできないのですが、ダンプ系の場合は比較的簡単にできるようになっています。

また、エバポレーターのつまりがある場合は通常エアコンを使用すると出てくる水のドレンが垂れてきません。

ドレン

これはエバポレーターにたまって埃が水分を吸い取ってしまうためです。

ドレンの水が垂れるか垂れないかでもエバポレーターのつまりの判断材料になります。

日野 エバポレーター清掃手順

まずは、助手席のパネルを外します。

日野 エバポレーター

ブロアモーターの隣にエバポレーターがあります。

ビスが10か所ほどとまっているかと思います。

エバポ カバー

すべて外すとエバポレーターのカバー外れて、エバポレーターが見えます。

エバポレーター

このような感じで埃がびっちり詰まっているのがわかります。

埃はエアブローで落とします。フィンがつぶれやすいため注意しながら清掃してください。

エキスパンションバルブ

赤丸部がエキスパンションバルブです。

このように、日野のダンプは特にエバポレーターとエキスパンションバルブへのアクセスがしやすい構造になっています。

エバポレーター

清掃後のエバポレーターの画像です。

このようにきれいにすることで、風の通りがよくなり風量が格段に増します。

後は逆の手順で戻していけば作業完了です。

エアコンをつけると、清掃前には出てこなかったドレンの水が出てくるようになるかと思います。

まとめ

このようにダンプ系は乗用車に比べると比較的簡単に、エバポレーター、エキスパンションバルブにアクセスできる構造になっています。

特に日野のダンプはかなり簡単にアクセスできる構造です。

これなら、DIY整備ので清掃作業もできるかと思います。

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