カーエアコン ワイヤー手動式 吹き出し口切替できない 原因
カーエアコンの吹き出し口の切替ができない原因についてまとめた記事です。
カーエアコンの吹き出し口切替は、モーターで動く電動式のものと、レバーで動かす手動式の物にわかえれます。
この記事では手動式のものについて詳しくまとめていきます。
トヨタダイナのエアコン修理をした際の整備をまとめています。
意外だけど実は結構多い原因で切替ができなくなっていたので、こんなこともあるのだなと参考にしていただければ幸いです。
車種が違くても、個々の構造はあ大体同じつくりなので参考になるかと思います。
このページの目次
吹き出し口切替ができない原因探求
まず吹きが出しぐの切替レバーを動かしても、手ごたえがないことがすぐにわかります。
切替ができなくなるパターンでまず多いのが、
『ワイヤーが切れていしまって切替ができない』
というパターンです。
レバーとエアコンユニットは単純にワイヤーでつながっており、そのワイヤーが劣化などで切れてしまい切替ができなくなります。
ワイヤーが切れると、レバー切替の手ごたえがなくなるのですぐにわかります。
実際に、エアコンパネルを分解していきワイヤー取付部を確認するとワイヤーが切れているのがわかりました。
上の画像のようにパネルをばらしていくとエアコンのパネルを引き出せるようになります。
エアコンのパネルを引き出して、裏側を確認します。
やはり切替用のワイヤーが切れていました。本来黒い部分の小さな穴にワイヤーがかかっています。
じゃあワイヤーを交換すれば、解決かなというと今回の場合はそういうわけにはいきませんでした。
そのままワイヤーをたどっていってエアコン本体の方を確認します。
赤丸部がもう一方のワイヤーの端っこでエアコンの本体に接続されます。
本来はこのリンク周辺を手で直接動かしてやれば、切替は動くはずなのですが動きませんでした。
エアコンの本体のリンク部を直接手で触っても動かないということは、エアコン内部の風向き切替フラップになんらかの異常があることが考えられます。
例えば、
・フラップの間に汚れやゴミが挟まってしまったり
・飲み物などをこぼしてくっついてしまったり
・吹き出し口から何かを落として引っ掛かってしまっている
などの原因が考えられます。
こうなってくると修理が結構厄介で、エアコンの本体をばらしていかなければなりません。
覚悟を決めてエアコンのばらし作業に入ります。
上の画像のように、ダッシュボードを取り外していきます。画像一枚ですぐ外れたように見えますが、実際にはたくさんの部品を外してやっと外れる部品んなので大変です。
ダッシュボードを外すと早速怪しい箇所を見つけました。
なにか茶色い液体が垂れた跡があるのがわかります。おそらくコーヒーか何かでしょう。
そのままエアコン本体の方を覗いてみます。
エアコン本体を上からのぞいた画像です。
茶色いしみが見えるかと思います。
画像赤丸部にしみがあるのがわかります。上からこぼれてきたコーヒーのしみです。
これがべたべたに固まってしまいエアコンの切替フラップを固着させる原因となっていました。
パーツクリーナーで流しながら固着を少しずつはがしていきます。
ぺキッという音とともに固着が解除されました。
その後は直接リンク部を手で動かすとエアコンの切替を問題なく行うことができるようになりました。
たったこれだけですが、こぼしたコーヒーでエアコンの切替部分が固着してしまい、その状態でレバーを無理やり動かしたことで、ワイヤーが切れてしまったということが今回の故障の原因でした。
さいごにワイヤーは新品に交換し作業完了となります。
まとめ
仕事用で使われるトラックは、汚れだったり今回のようにコーヒーやジュースをこぼしてエアコンの切替ができなくなるパターンが結構あります。
修理するとなると、結構な量の部品を外さなければならないので金額も高額になってしまう場合が多いです。
飲み物はしっかりとドリンクホルダーに入れるなど、事前に対策を行うことが大切です。ダッシュボードの上などには置かないようにしましょう。