走行中異音「ウォーン音」 リヤハブベアリングの不良 交換方法と費用




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走行中にタイヤの方から「ウォーン」「ゴー」「ウォンウォン」などの音が聞こえてくる車の、原因と修理内容などについてです。

走行中の異音は、車両全体に響き渡ってこもり音の様に聞こえてくる場合もあります。

また、車速に応じて「ウォンウォン」の異音の間隔が変化したりするものもあります。

これらに共通して言える不具合は『ハブベアリングの不良』が原因で発生している可能性が非常に高いです。

ハブベアリングでも、前輪側に使われているものと、後輪がドラムブレーキの場合のものでは構造が若干異なります。

ドラムブレーキハブ

この記事ではハブベアリングの中でも、『リヤハブベアリング ドラムブレーキ式』の不良による、異音の発生についての点検方法や交換方法、費用などについてまとめていきます。

フロントのハブベアリングの交換についてはこちらの記事でまとめているので参考にいてください。

ハブベアリングの異常点検

走行中にハブベアリングが原因で異音が発生していると考えられる場合は、発生している箇所の特定が必要になります。

ですので、タイヤを空転させることが出来る状態にする必要があります。

ジャッキなどでジャッキアップをしリジットラックをかませて車が浮いた状態にします。

その状態で、タイヤを空転させて異音の点検を行います。FF車の場合はフロントの異音確認はギヤをドライブに入れて空転させることによって行います。

FF車の場合、後輪は手で回転させることによって音の確認を行います。

ハブベアリングの異音は上の動画でも確認できます。

この動画の様に空転させると「ゴロゴロ」と音がするものはハブベアリングにガタが発生している状態となります。

反対にタイヤを空転させたとき異音が発生しないようであれば他の要因で、走行中の異音が発生しているものと考えられます。

その場合多いのが、「タイヤからの異音」ですね。

ハブベアリングにガタが発生し異音がでている場合はハブベアリングの交換が必要となります。

リヤハブベアリングの交換 ドラムブレーキ式のもの

リヤハブベアリングのドラムブレーキ式の交換方法です。

それほど難しい作業ではないですが、錆による固着がひどいためなかなか外れない場合が多いですね

なので作業を始める前に、ハイルーセンなどをハブの廻りに給油しておきましょう。

ドラムブレーキ式のリヤハブベアリングは、ハブとスピードセンサが一体になっています。なので交換する際はベアリングだけの交換ではなく部品ASSYでの交換となります。

ハブのベアリングを外す際はまず、リヤのスピードセンサのコネクタを外します。

スピードセンサ コネクタ

赤丸部のコネクタを抜きます。通常はカバー等が付いていますので、薄刃のマイナスドライバーなどを使ってカバーを外してからコネクタを抜きます。

次にハブべアリングを固定している4本のボルトを取り外します。

通常はハブにサービスホールが空いているので、その穴から工具をかけるようにします。

ハブ ボルト

赤矢印4か所にボルトで固定されています。

これで、ハブベアリングが外れる状態となりました。

しかし、実際にはハブとドラムのプレートが錆で固着しているので、簡単には外れないかと思います。ハブベアリングの不良が発生するということは走行距離数もそれなりにいっているので、固着がひどいです。本当にまれですがこの時点で簡単に外れた場合はラッキーですね。

なのでその場合はタガネとハンマーを使ってハブを取り外していきます。

タガネを使う際はライニングシューの分解が必要ですのでこちらの記事を参考にしてください。

タガネ

この様にハブとバックプレートの間にタガネなどを入れてハンマーでたたいていきます。多方向からタガネで打つことで、固着を解除していくことが出来ると思います。

バックプレートに少し傷がつくくらいなら何の問題もないです。

リヤハブベアリング 取り外し リヤハブベアリング 取り外し

ハブが取り外された様子です。

錆がすごい状態なのが良くわかると思います。この錆がガチガチに固着してしまい外れなくなる原因となります。

取り外したら新品を付ける前に、取り付け面の清掃をしましょう。バックプレートに傷がついている場合は、錆防止のため黒のタッチペンなどで塗装してあげるといいと思います。

後は4本のボルトを均等にしめてブレーキを復元し、スピードセンサのコネクタを接続すれば完了です。

取り付け後試乗を行い、異音が解消していれば作業完了です。

リヤハブベアリング交換費用

ハブベアリングの部品代は6000円前後になることが多いかと思います。

左右とも同じパーツが使われています。ということは、右に不具合が発生した場合は左にも不具合が起きる可能性は高くなっているといえると思います。

交換する際は、不具合の出ている箇所だけでいいと思いますが、近々不具合が発生する可能性が高いということは頭に入れておきましょう。

当然ですが、使われているリヤハブベアリングの種類は詐取によって異なりますので、しっかりと型番等を確認しながら部品を用意してください。

車屋に依頼した場合の工賃としては8000円前後になることが多いかと思います。

なので、トータル金額は15000円位になることが多いでしょう

リヤハブベアリングの異音 まとめ

リヤハブベアリングの交換は錆の固着さえなければ、簡単に行うことが出来ます。

しかし、ほとんどの場合錆で固着しているので、DIYで作業を行う際はその点に注意して行ってください。

一回の工賃が8000円前後と高額になるのでDIYで挑戦する価値はかなりあると思います。

この記事を参考にぜひ挑戦してみてください。

 

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