トヨタ車 シガーソケットのヒューズ位置について アクセサリーソケット
最近の車でアクセサリー電源をとろうとシガーのヒューズを探そうと思って、ヒューズボックスの「SIG」などの表示を探しても見つからないという経験をした方けっこういるのではないでしょうか。
最近の車ってシガーソケットのヒューズ位置がわかりにくくなっています。
というのも最近の車はシガーソケットの事をシガーソケットと呼ばず、「アクセサリーソケット」と呼んでいるからです。
その証拠に、今の車って昔は標準でついていたシガーライターが付いていませんよね?すでに若い人のなかにはシガーライターの存在すら知らない人もいるかもしれません。
なのでこれまでの様にヒューズボックスの表示を確認しても「SIG」などの表示ではなくなっています。
ヒューズボックスに「SIG」の表示がある車種は、これまで通りそれがシガーのヒューズになります
この記事では最近のトヨタ車のシガーソケットヒューズ位置を紹介します。
ヒューズからアクセサリー電源をとる際の注意点やアクセサリーソケットのヒューズ切れの原因も紹介していますので参考にしてください。
トヨタ車シガーソケットヒューズ位置
トヨタ車のシガーソケットのヒューズは助手席下のヒューズボックスにあります。
助手席の足元を下から覗いていただくと、この画像のようなヒューズボックスが見えるかと思います。
このヒューズボックスにシガーソケットのヒューズがありますのでカバーを取り外してください。
取り外したカバーにはそれぞれもヒューズの名称とアンペア数が書かれています。
この表示をもとにシガーソケットのヒューズを探します。
画像赤丸部の位置がシガーソケットのヒューズ位置になります。
「P/OUTLET」と表示されているのがそうです。
こちらの表示位置をもとに実際のヒューズボックスからヒューズを探します。
この画像のヒューズボックスの場合、上の段の奥から3番目の青色15Aのヒューズがそれです。
このヒューズがシガーソケットのヒューズになります。ちなみに画像の車種は80ヴォクシーのヒューズボックスになります。
車種によってヒューズの位置は若干変わってくると思います。カバーに書いてあるヒューズ位置をもとに探してください。下からヒューズボックスを覗くと上下が逆になったりしてわかりにくかったりしますので間違えないように注意してください。まわりのヒューズのアンペア数などをもとに探すようにします。
ちなみに、ヒューズを取り外す際は、ヒューズ取り外し専用の工具が車に搭載されています。
搭載されている場所は、エンジンルーム内にあるヒューズボックスの中にあります。
エンジンルームを開けて向かって右側のヒューズボックスにある場合が多いと思います。
この工具を使うとヒューズがかなり取り外しやすいです。プライヤーとかだと結構外しにくいのでこれを使った方がいいと思います。
最近の車は「P/OUTLET」ヒューズがシガーライターのヒューズになります。
ここからACC電源をとったりできます。
このヒューズが切れてしまうとシガーソケットが使えなくなるので、シガーソケットが使えなくなった際はまずこのヒューズを点検するようにしてください。
アクセサリー電源をとる際の注意点
車の用品取り付けの際、ヒューズからアクセサリー電源をとることがあるかと思います。
その際この様にヒューズから配線が伸びている『ヒューズ電源』を使用することが多いかと思います。
このヒューズ電源には向きがあるのをご存知でしたか?
ヒューズ電源を取り付ける際は、配線がついている側のブレード12V来ている方に差し込みます。
ヒューズのブレードは2本ありそれぞれの穴に刺さります。
この穴の電圧を測定すると、それぞれ12Vと0Vになります。
アクセサリーの場合キーをアクセサリー位置にして、テストリードを端子とアースにあて測定します。
この12V来ている側に配線が伸びている方のブレードを差し込みます。
これが電源ヒューズの正しい向きになります。
どっち側に挿しても使えることは使えます。
しかし、万が一このヒューズが切れたとき逆に挿している場合、電源が供給されなくなり、先の機器に電気がいかなくなってしまいます。
正しい向きに差し込むことでヒューズが切れても、先の機器に電気が供給されます。
サーキットテスターがない場合、LED簡易テスターなどでもどちらが12Vか確認できます。
シガーソケットのヒューズ切れの原因
シガーソケットのヒューズ切れの原因として一番多いのが、
電源が入っている状態でのソケットの抜き差しです。
家庭用のコンセントを思い出してください。コンセントを抜き差しする際にバチッと電気がショートした経験は誰しもあると思います。
車でも同じ現象が発生します。
電源が入った状態(エンジンがかかている状態)でソケットの抜き差しをすると、ショートが起きてしまい過電流が流れてヒューズが切れる原因となります。
なのでソケットの抜き差しはなるべく電源OFFの状態で行うようにしてください。
また、ソケットの電源を使って使用している製品に原因がある場合もあります。
空気清浄機や充電器などをつかうことが多いと思いますが、この製品の内部でショートなどが起きている場合もヒューズ切れの原因となります。しかし、これまで普通に使えていたものが急に内部ショートを起こす可能性は極めて低いので可能性としては低いです。
なのでヒューズ切れが起きた場合はヒューズを交換してみて正常に使えている場合はしばらく様子を見るようにします。
しばらくしても正常に使えていればソケットの抜き差しによるショートの可能性が濃厚です。
ちなみに通常ヒューズ切れはヒューズを見るとわかります。
右が正常のヒューズ、左が切れてしまったヒューズです。
赤丸部の部分が溶断しているのがわかるでしょうか?ここが切れることで過電流が流れるまえに電気が遮断されます。
右のヒューズの赤丸部は左右くっついているので、電気が流れます。
ショートなどにより過電流が流れた場合ヒューズが溶断することで、その先の回路を守っているのです。
ヒューズがないとその先の回路、たとえばコンピュータなどに過電流が流れてしまい故障の原因となります。それを防ぐための重要な部品がヒューズということになります。
トヨタ車 シガーソケットのヒューズ位置 まとめ
最近の車のシガーソケットヒューズ名は『P/OUTLET』となっている場合が多いです。
DIY整備などで電装系の取り付けなどを行うときは今回紹介したシガーソケットの電源が必要になることがあると思います。
また、アクセサリーソケットが使えなくなった際のヒューズ交換の際などに。
この記事を参考にしていただければと思います。
車種によっては『P/OUTLET』が常時電源になっているものもあったりするので、アクセサリー電源を取る際は必ずテスターで確認することを怠らないようにしましょう。
ちなみにシガーライターってこんなやつ↑
煙草に火をつける道具。今じゃ絶滅危惧種ですね。
この記事へのコメント
VOXY80後期ハイブリッドユーザーです。
正に探していた回答でした。
ありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。
正しい向きに差し込むことでヒューズが切れても、先の機器に電気が供給されます。
と書いてありますが、ヒューズが切れたら電気は供給されない方が良いのではないでしょうか?
詳しくないのですが、疑問に思えました。なにか理由があるのでしょうか
ありがとうございます。
私なりの考えになります。
シガーソケットヒューズから電源をとったとします。
ヒューズ電源の取り出し先を、例えばドラレコとします。
シガーソケットやシガー電源を使用している機器に不具合が起こりヒューズが切れます。
ヒューズが切れても12Vの方に配線を持ってきた場合ドラレコは動き続けます。
OVの方に配線を持ってくると、ドラレコも動かなくなってしまいます。
ドラレコにはそれ用のヒューズがついているのでドラレコに不具合は起きていない場合は電源は供給され続けるべきと考えます。
シガーソケットからたこ足配線で、七つくらいのアクセサリー類を使ってるせいか、よくヒューズが切れます。毎回ここでヒューズ位置を確認させてもらっています。
とても助かります。今のノア(中古)を買ってから、ヒューズが良く切れて、ヒューズを通さない回線を引く方がよさそうです。当然ヒューズ付きの回線にします。
シガーソケットを全然使わない人が、逆に不思議です。
今回もありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。
一か所のソケットからたこ足している場合、許容アンペア数を超えて使用しているのかもしれません。
一度計算してみてはいかがでしょうか。
私もこの記事のように、ヒューズのバッテリー側から電源を取るのが良いと思います。
根拠は電源取り出し線自体にもヒューズがついていることと、取り出した電源の負荷が元々ヒューズがついていた装置側の許容値としては想定されていないからです。
例えばバッテリー直結電源をとるためにハザードのヒューズを利用した場合、電源取り出し線で増加した消費電力により、ハザード点灯時にヒューズが切れてしまう可能性もあります。
ただ、電源を取り出す行為はタコ足配線ですので、元の配線の許容量を考慮する必要はあるとは思いますが。