3ZRエンジンオルタネータの交換方法
3ZRエンジンのオルタネータ交換方法。車種WISH。走行距離13万kmのお車です。
走行中にエンジンがエンストしてしまい再始動が出来なくなってしまった症状の修理です。スターターをONにしても反応がありません。救助用バッテリーをつないでかけるとかかりました。サーキットテスタで発電電圧を測定すると11Vくらいしかありませんでした。オルタネータの不良です。
オルタネータは内部の部品を交換して修理することも可能ですが、あまりコスパがよくありませんので今回はリビルト品に交換します。
オルタネーターの脱着
オルタネータの交換は車種によって難易度が様々ですが、ほとんどのFF車はエンジンルームの手前側についいることが多いので、比較的簡単にDIY整備でも交換可能です。今回の3ZRエンジンも簡単に交換することが出来ます。
オルタネータを交換する際はバッテリーのマイナス端子を外しておきます。この作業を行わないとバッテリーがショートする可能性があるので必ず行ってください。マイナスを外すと、オーディオなどの設定がリセットされますのでバックアップを忘れずにとっておきましょう。
オルタネータの取り外し
バッテリーのB端子とコネクタを外します。配線がクリップなどで止まっている場合ははずしておきます。
カバーが付いているのがB端子です。カバーを外すと10mmのナットでとまっています。その下についているコネクタを外します。
ベルトを外します。ベルトを外す前にベルトを触って張力を確認しておきましょう。ベルトの張りを行う際にこの感覚が重要になります。オルタネータの12mmと14mmのボルトを緩めアジャストボルトを緩めていけばベルトが外れます。
赤丸のついているボルトはすべて緩めます。
ベルトが外れたら先ほど緩めた12mmと14mmのボルトをはずします。オルタネータブラケットを固定している12mmのボルトを緩めブラケットを上に向けておきます。こうすることでオルタネータが取り出しやすくなります。これでオルタネータの取り外し準備は完了です。
オルタネータを取り外す際は周りの配線や配管を傷つけないように注意してください。また、14mmのボルトが止まっていたところがセルフロックのような感じで噛みついてなかなか外れない場合がありますので、その時は前後に揺らしながら少しずつ上に持ち上げてください。
オルタネータの取り付け
後はもとの手順で戻していけばOKです。配線のクランプは再使用なのでわすれずにまき替えてください。
ベルトの張り調整は張りすぎるとベアリングを痛めます。ゆるくてもベルト鳴きの原因になります。ベルトの張り具合に関しては、別記事を参考にしてください。
またバッテリーのマイナス端子を外していますので、パワーウィンドウやバックドアの初期化が必要になる場合があります。
交換後はサーキットテスタで発電電圧を測定し14v前後出ていればOKです。
今回交換後13.97v出るようになったので正常に充電ができるようになりました。
オルタネータの交換まとめ
オルタネータは今回のような充電不良になってしまう場合とプーリーのガタがでて異音がしてきてしまう不具合などがあります。リビルト品のオルタネータですと部品代が50000円前後になるかと思います。工賃を含めると60000円ほどしてくる修理になりますので、DIY整備でできてしまえばだいぶ安く抑えられますのでぜひ挑戦してみてください。。
リビルト品で交換した場合はコアは用返却になると思うので、忘れずに返却してくださいね。