コマツ PC128UU アームポテンションエラー修理
この記事ではコマツ製のユンボPC128UU-2のポテンションエラーの修理についてまとめます。
ポテンションのエラーは超小旋回のユンボに多く出る不具合になります。
エラーコードなどから、不具合の出ている箇所を正しく判断することが大切です。
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電気システムエラー エラーコード32 点検整備
ユンボで掘削作業をしていると、エラーが発生し操作ができなくなります。
緊急解除ボタンを押しながら操作をすることで、応急的に操作することは可能となります。
このような不具合の場合、ポテンションメーター系統の異常が考えられます。
超小旋回の機械はバケットがキャビンに接触するのを防ぐため、アーム、オフセット、ブームにポテンションメーターというセンサーがついています。
このセンサーが一つでも不具合を起こすと、今回のような症状が出ます。
電気システムエラーが発生した場合、モニターやメーターなどにエラーコードが表示されます。
モニターなどの表示が故障してしまっている場合でも、コンピュータ本体にある液晶に表示されます。
コンピューターはカバーなどでおおわれています。
上の画像のような感じで表示されますので確認して、エラーコードをメーカーに問い合わせます。
エラーコード32
今回のエラーコードはアームポテンション系のエラーだということがわかりました。
アームポテンションの周りを点検します。
ポテンションメーター周りは大体上の画像のようにカバーがついています。
カバーを外すと原因がすぐわかりました。
センサー本体につくはずのロットが外れてしまっていました。
おそらくボルトが緩まって外れてしまったものと思われます。
ロットが外れたことでセンサーが正常に動作せずエラーが発生してしまったというのが原因でした。
ボルトとナットでロットを取り付けると、正常に動くようになりました。
まとめ
今回の場合は一番単純なロット外れが原因でした。
このような場合はロッドを正常に取り付ければ復帰するかと思います。
一口にポテンションのエラーといっても考えられる不具合原因はいくつかあります。
センサー本体、配線、コンピュータ本体などの不具合が考えられますので、しっかりと点検し切り分けすることが大切です。