コベルコ SK75 エアコンエラーで使用不可 原因と修理
コベルコのバックホウSK75の『エアコンパネルの操作が効かなくなってしまう』という不具合の修理内容です。
コベルコのバックホウはエアコン操作が何らかの原因で不能になると、エアコンパネルの表示が点滅してエラーをお知らせしてくれる機能があります。
エアコン操作がまったく効かなくなってしまった際の原因と修理内容についてまとめていきます。
このページの目次
エアコン操作効かない 原因と修理
不具合の多くは、風向き切り替え用のサーボモータの不具合が原因で起こることが多いです。
モード切替の不具合となります。
サーボモータ自体の故障だったり、切り替えダンパーの隙間などにごみがつまり、切り替えがうまくいてない状態で起こる場合が多いです。
バックホウのエアコンユニットは、シートの下のケースを開けたところにあるので、シートや、操作レバーなどをすべて外してアクセスする必要があります。
このパネルを取り外すのが結構大変で、後ろのコンピュータ類のステーなどをすべて取り外す必要があります。
切り離したところを忘れないように、写真などを撮りながら進めることをおすすめします。
カバーを取り外すと、中のエアコンユニットが見えてきます。
エアコンユニットはこのように、サーボモータからロッドを介してダンパーを動かす仕組みになっています。
ユニットが見える状態で、エアコンを動かしてみてどこに不具合があるのかを見極めていきます。
キーOFFからキーONにすると、エアコンに不具合がないかのイニシャルチェックが始まります。
今回はサーボモータの動きは確認できたので、サーボモータ本他の不具合ではなさそうです。
よく点検していくとサーボモータは動くがダンパーが動いていないことが分かりました。
原因としては上の画像の部品なのですが、サーボモータとダンパーをつなげるリンク部品が外れてしまっていた為、サーボモータは動くけどダンパーが動かず不具合が発生していました。
この部品は取り付ければそのまま使用できる状態だったので、取り付けて再使用しました。
取り付け後、エアコンの操作状態を点検すると、正常にもどりました。
まとめ
エアコンの不具合原因は様々ですが、今回のような電気部品の場合でもしっかりと不具合原因を見極めるとこが大切になります。
自動車のエアコンのサーボモータが壊れたときは、足元らへんで、ウィンウィン動いている音がずーっと聞こえてきたりします。
重機の場合はエアコンパネルを点滅させて異常を知らせてくれるのでありがたいです。
しかし重機系のエアコン修理は中のパーツをほぼ全て外していかなければならないので結構大変です。