25KVAエンジン発電機 出力電圧上がらない 故障探求トラブルシュート
ヤンマー製25KVAエンジン発電機がエンジンはかかるが出力電圧が出ないということで、修理を行いました。
型式:AG25SS
アワーメーターは8200hrでしたがもしかしたら、一周回っているかもしれません。
結構古い発電機になります。
このページの目次
故障探求トラブルシュート
エンジンはなんの問題もなくかかり、3相200Vの出力電圧端子を計ります。
すると90Vくらいしか電圧が出ていません。
エンジン回転数を上げたり、電圧調整レバーを回してみても変化なしです。
単相100Vの端子を測定しても同じく90Vくらいです。
コントロールパネルを開けて点検を行います。
コントロールパネルを開けて中を見るとすぐに原因らしきものが見つかりました。
この中のインバータという部品が破損しているのが分かりました。
上の画像の赤丸部分がインバータの破損個所です。
コンデンサのようなものが吹っ飛んで無くなっているのと、樹脂にひび割れが見られます。
インバータという部品は発電機で発電された交通の電圧を、制度の高い安定した電気に保つための装置です。
AVRユニットなどと呼ぶ場合もあります。
こちらの部品が壊れてしまったため、エンジンをかけても電圧が上がらない不具合が発生していました。
この部品は約65000円と値段が高価なものになります。
今回の機械の場合は年式もだいぶ古いので経年劣化で壊れてしまった可能性が高いと思います。
上の画像はインバータの正常品です。赤丸で囲っていたところの部品が壊れていないのが分かります。
今回は部品取りの発電機から部品を取り出し、中古での交換となりました。
この部品を交換すると、発電電圧が正常になり通常通り使用できるじょうたいになりました。
まとめ
この部品を交換する際は、配線などの断線がないかなども合わせて点検しておくといいと思います。
今回はインバータの部品が目視でわかるレベルで壊れていたので、判断が容易でしたが、樹脂の内部で壊れている状態で外から見てもわからない状態だったらと思うとぞっとします。
電装関係の修理は目に見えない故障がかなり多いので、日々勉強です。