SK130 燃料水抜き警告灯点灯 修理
コベルコ製バックホウ SK130の水抜き警告灯が点灯したということで現場修理に向かいました。
水抜き警告灯は上の画像のようなマークのランプです。
ディーゼルエンジンの燃料系には燃料フィルターがついており、そのフィルターで燃料と水を分離する機構が備わっています。
水抜き方法は基本的に誰でも出来る作業なので参考にしてみてください。
現象確認
現場に到着し燃料フィルターを確認すると、案の定水がフィルターの下にたまった状態でした。
水は油より比重が重いのでこのようにフィルターの下部にたまるようになっています。
茶色く濁っているのはサビや汚れです。
水の水位が上がってくると、フロートセンサーが反応しメーターに警告灯を点灯させる仕組みになっています。
このまま使用を続けると、最終的にエンジンが停止してしまうので水抜き作業が必要になります。
修理内容
フィルターの水抜き作業はとても簡単で、フィルターのそこについているドレンを緩めて抜いてやればOKです。
このやり方でほとんどの水は抜けますが、どうしても抜けきらない水もありますので、整備士としてのやり方は一度フィルターを外して完全に水を抜きます。
パーツクリーナーで清掃をして取り付けます。
燃料フィルターを取り外した際はエア抜き作業が必要となります。
エンジンをかけて高回転まで回し、エンストしないことを確認しましょう。
まとめ
燃料フィルターの水抜きは重機に限らずすべてのディーゼルエンジンに共通です。
今回の様に警告灯が点いていない場合もあるかもしれません。
燃料系に水が混入する原因としてはタンク内の結露などがあります。
ディーゼルエンジンは燃料事態でポンプなどの潤滑を補っている機構ですので、水を分離できる仕組みを備えて、燃料から水を取り除きポンプなどの潤滑性能を守ります。
このまま使用を続けるとエンジンが停止し最悪はエンジンを傷つけることになるので、警告灯が点いた際は早めに水抜き作業を行うようにしてください。
また、タンク内に大量の水が混入している可能性もあるのでタンク内の水抜きも合わせて行うようにしましょう。