トラックのリヤカメラ映像をドラレコ共用にして録画する方法
トラックなどのルームミラー部分にはモニターが付いていて、リヤについているカメラの映像を常時映し出すことでルームミラー代わりなっているものが多くあります。
この画像の様にルームミラーが付く部分にモニターが付いており、リヤカメラの映像を常時映し出しています。
トラックの構造上リヤウィンドウを取り付けることが出来ない車両などに、後方確認用としてついている場合が多いです。
いわゆる業務用モニターというやつですね。
最近のドラレコはリヤ録画機能付きが主流になってきていますが。
このリヤカメラの映像をドラレコのリヤ録画用の映像としてそのまま利用できたらいいと思いませんか?
トラックなどに新たにドラレコ用リヤカメラをつけようとすると、配線が長くて取回すのも一苦労です。
また、車外に取り付けることが多くなるので防水性能なども気にしなくてはいけませんよね。
元々ついているこのリヤカメラの映像をうまく使えれば、カメラの台数を増やす必要はないし配線もごちゃごちゃしないし一石二鳥です。
どうにかいい方法がないかと調べた結果、良い方法が見つかり実際にうまくいったのでその方法を紹介していきます。
今回トラックについていたモニターとリヤカメラは『クラリオン』製のものになります。
国内のメーカーで、トラックなどのこのような用品を取り扱っている大手ですので、現在多くのトラックに採用されています。
クラリオン製のモニター、リヤカメラが付いている場合は、今回紹介する方法でリヤカメラの映像をドラレコ用としても利用することが出来るようになりますので、参考にしていただければと思います。
デュアル録画対応ドラレコ カロッツェリア『VREC-DH700』
今回使用するドラレコは、カロッツェリア製の『VREC-DH700』というドラレコになります。
このドラレコは前後録画対応のドラレコでありながら、リヤカメラは付属していません。
元々乗用車のバックカメラ用の映像をリヤ録画用に利用することを前提に作られたドラレコだからです。
デュアル録画対応のドラレコは通常リヤカメラも同梱されている場合がほとんどですが、今回は車両に元々ついているリヤカメラの映像を利用するので新たなカメラは不要です。
そのため、こちらのドラレコならば元々フロント用カメラしかついていないのでカメラを無駄にせずに済みます。
リヤカメラ映像とドラレコをつなぐための3.5mRCAケーブルは同梱されています。
付属電源はシガータイプで12V24V兼用です。
クラリオン ND変換ケーブル『SR-SD07』
次に用意するものはクラリオン規格の映像ケーブルをRCAケーブルに変換する『SR-SD07』という変換ケーブルです。
クラリオンの映像ケーブルのコネクタはNDコネクタやNCコネクタといわれる独自の規格で接続されています。
この商品はその独自規格を映像線でおなじみのRCA規格に変換する物です。
クラリオン製のリヤカメラの映像をドラレコ用としても利用するためにはこのケーブルが必ず必要になります。
NDコネクタやNCコネクタはどちらが使われているのかモニターやカメラの型式により違ってくると思うので、実車で型式を確認しクラリオンのサイトで確認してからケーブルを用意するようにしましょう。
また、RCAとして取り出せるようになった映像を、モニター用とドラレコ様に分配する必要があります。
この様な分配ケーブルを使うことで映像を分配させます。
オスメスを間違わないようにしましょう。
ドラレコ リヤカメラの配線方法 まとめ
フロントのドラレコは通常通り取り付け、リヤカメラ用RCAケーブルを取回しておきます。
クラリオンのモニターとリヤカメラは多くの場合以下のような配線で接続されています。
カメラ側がNCコネクタになっており、そこからNC-ND変換ケーブルを使いモニターのNDコネクタに接続されます。
今回はモニタ側のNDコネクタオスメスのところに先ほどの『SR-SD07』をかましてRCAに変換後分配ケーブルを使いリヤモニタと、ドラレコリヤ映像様に分配します。
図で表すと以下のようになります。
細線が『SR-SD07』と『映像分配ケーブル』の新たに増設する配線です。
この様な配線を行う事で、リヤカメラの映像をそのままドラレコ用映像として利用でき、かつモニターにも映像が常時映し出される状態になります。
この様な配線を行うためには、NC-NDケーブルとモニタNDコネクタの接続部を探す必要がありますが、多くの場合メーター裏に接続部と配線をまとめていると思います。それ以外の場合はケーブルを追って接続部を探してください。
実物の配線に『SR-SD07』を取り付けた画像です。このような感じになります。
ここに映像分配ケーブルを取り付けます。
接続部分にビニールテープを貼ることで、抜けとノイズ防止になります。
各ケーブルのオスメスを間違わないようにケーブルを用意すればそれほど難しいことはないと思います。
接続後モニター、ドラレコともにリヤカメラの映像が映し出されていれば作業完了です。
まとめ
今回3トンの箱型トラックにドラレコを取り付けることになり、なにかいい方法はないか模索した結果このような形で前後の録画を可能にすることが出来ました。
この方法なら、面倒な配線作業がだいぶ短縮されますのでお勧めです。
カメラも多くなることはないので見た目的にもスマートだと思います。
今回の場合、映像分配器などを使わなくてもケーブルのみで映像が乱れることはありませんでした。
これからトラックなどに前後ドラレコを取り付ける予定のある方はこの方法を参考にしていただけらばと思います。