トヨタ 塗装剥がれ 原因や保証修理について 10年保証延長に




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トヨタ車で塗装の不良による塗装剥がれに悩まされている方が全国で多く見られます。

塗装剥がれといっても明らかに欠陥レベルの塗装剥がれです。

Twitterからの引用ですが、この様にホワイトの塗装の部分がペリペリと剥がれてしまいます。

この他にもたくさんの方が塗装剥がれの現状をツイートしています。

このツイートはバズッて結構有名ですので見たことある人もいると思います。本当にひどいですね。

トヨタ車で塗装剥がれが起きるのは『パールホワイト』カラー番号070で、製造期間が平成20~平成26年に製造された車が発生する様です。

自分の大切に乗ってる車の塗装が、ある日突然こんな感じで塗装剥がれを起こしたら怒りを通り越してショックすぎます。

この記事では、トヨタ車のパールホワイト塗装剥がれについての原因や、保証修理、納車期間などについて詳しく説明していきます。

現在パールホワイトの車に乗られたいる方や、実際に塗装はがれが起きて悩まされている方など、参考にしていただければと思います。

パールホワイト 塗装剥がれを起こす原因

塗装剥がれを起こす原因についてです。

塗装というのは、車の鉄板部分から何層かに分かれて塗装されています。

塗装

電着塗装

鉄板の上にはまず電着塗装という塗装が施されます。これは鉄と塗料の接着剤のような役割があります。

・中塗り塗装

中塗り塗装というのが車の色になる塗装ですね。ホワイトの場合は白。ブラックの場合は黒い塗料が使われます。

・マイカ塗装

マイカという部分は、メタリックの塗装ですね。塗装にメタリックが入る場合はマイカと呼ばれる塗装が入ります。新車で色を選ぶときにメーカオプションでプラス3万円する色は、このマイカを塗装する工程がプラスされます。

・クリア塗装

最後にクリアを塗装して車体の色につやを持たせるとともに、塗装の耐久性をアップさせます。

こんな感じで、車の塗装は何層にも塗り重ねて綺麗な色を出すようにしています。

これをふまえたうえで塗装剥がれの原因としては・・・

【今回のパールホワイトの塗装剥がれは、電着塗膜と中塗り塗膜の密着が悪くなるため発生します。】

塗膜どうしの密着が悪くなる原因としてはいろいろな要因があるようですが、中塗り塗装の塗料が薄すぎたため、太陽光で塗装が劣化し雨水などが中塗り塗料の中まで浸透することにより、中塗り塗膜が電着塗膜から浮いてきてしまいます。

浮いてきた塗装部分が、洗車などの外的要因で剥がれてきてしまうのです。

塗装 剥がれ

中塗り塗料が薄い=コストの削減ということです

製造コスト削減で塗料をケチった為、今回のような塗装はがれが発生する事態となりました。

雨水が中塗りの塗膜に浸食し塗装がはがれることで、電解塗膜が露出し画像のような状態になってしまいます。

塗装剥がれ

冒頭で紹介したツイートのレベルの塗装剥がれはまれで、多くはこの画像くらいの大きさの塗装はがれが起きることが多いです。

ちなみに塗装がはがれた部分の錆に関しては、電解塗膜があるので直ちに錆が出ることはないそうです。

しかし、時間が経てば雨風により電解塗膜も剥がれてしまいますからいずれは錆が発生します。

塗装剥がれ 錆

大切な愛車ですから、この様に錆が発生してしまう前に再塗装を行いたいところです。

塗装剥がれの保証について

トヨタの塗装の保証に関しては、通常乗用車ならば新車登録時から3年間となっています。

それを超えた場合は有償での修理となります。

有償修理となると、例えばルーフの塗装剥がれを直す場合は30~40万円くらいはしてしまう修理になります。とてもじゃないけどなかなか出せる金額ではないですよね。

しかし、今回の騒ぎでようやくトヨタも動き出してくれました。

パールホワイトの塗装不良による塗装の剥がれに関しての保証期間を、新車登録時から10年間に延長し無償で修理する

ということになったそうです。

さらに、すでに新車登録時から10年経過している車両もあるため、2020年12月までであれば、現時点で10年経過してしまっている車両に関しても無償で修理を行ってくれるそうです。

塗装剥がれで有償修理の金額が高すぎて泣き寝入りしていた方も、トヨタが無償で修理を行ってくれるようになりました。

ちなみに今回保証が延長されたのは、パールホワイトカラー番号070の色のみです。

当然ですが、ぶつけてしまったなどの外的要因がない場合のみです。また、バンパーなどは保証には含まれません。

保証修理の納期について

今回の塗装剥がれの修理については、完成までの納期がものすごく長い時間がかかるようです。

なぜなら通常の板金塗装とは少し直し方が異なるからです。

通常の板金作業は塗装がはがれた所だけを修理すれば完了します。

今回の塗装剥がれに関しては、今後剥がれる恐れのある箇所の点検が必要になります。今後剥がれる恐れのあるところもしっかりと点検して直さないと、何度も再修理が必要になる場合があるからです。

そのため完成までの納期が数か月待ちなんてことは当たり前。また、一度に作業できる車の数も限られていますから、まずは修理の入庫待ちという状態が続くかと思います。

早く直してほしいという気持ちは山々だと思いますが、板金塗装は急がせてもいいものはできません

しっかりと時間をかけて修理してもらった方がいいのかなと思います。

パールホワイト 塗装剥がれ まとめ

今回のトヨタの対応にはやっと動いたかと思われる方も多いかもしれません。確かに、パールホワイトの塗装剥がれに関して対応はだいぶ遅かったなと思います。

しかし今回のような保証の手厚さには、さすが天下のトヨタだなと思うところがあります。他のメーカーだったら恐らく、塗装の保証延長なんてしないのではないでしょうか?

まあ、その前にそんな悪い塗装をするなって話なんですけどね。これに懲りて今後塗装の質が上がっていけばいいですね。

今まで、修理代金が高くて泣き寝入りしてしまっていた方でも、先ずは近くのトヨタディーラーに問い合わせてみることをおすすめします。

この記事へのコメント

  1. クノ より:

    2016年クラウンアスリートフロントグリル
    のメッキもハガレてきました。
    ただ今ディラー確認中です。

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