50系プリウス ブレーキフルード 交換方法




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ZVW50系プリウスのブレーキフルード交換方法が、これまでのトヨタハイブリッド車とは少し手順が違ったので紹介します。

2015年に発売された4代目の50系プリウスも早いもので初回車検の時期がやってきました。

車検時の点検整備として、ブレーキフルードの交換を行う方も多いかと思います。

トヨタのハイブリッド車はブレーキフルードを交換する際、ブレーキペダルを操作して『ブレーキ制御禁止モード』というモードに入れて行います。

『ブレーキ制御禁止モード』の入れ方や、これまでのハイブリッド車のブレーキフルード交換方法などについては、上の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

50系プリウスもブレーキフルードを交換する際に、同じ様に『ブレーキ制御禁止モード』に入れて行います。その後、これまでのハイブリッド車と同じようにフルードを抜こうとしてもうまくいかないと思います。

50計プリウスではフルードの抜き方が若干違っているので詳しく紹介します。

50系プリウス ブレーキフルード交換方法

先ずは、車を『ブレーキ制御禁止モード』に入れます。

インジケータ

ブレーキ制御禁止モードに入ると画像の赤丸部のオレンジ色のビックリマークのインジケータが点滅します。ブレーキ制御禁止モード移行方法の詳しいやり方は上の記事で紹介しているのでここでは割愛します。

『ブレーキ制御禁止モード』に入ったら、ブレーキフルードリザーバータンクにフルード缶を立てます。

抜いていく順番は、右前、左前、左後ろ、右後ろの順となります。

ブレーキペダルをぺダリングする人と、ブリーダプラグを緩める人2人で作業を行います。

1.ブレーキペダルを1秒間隔程度で数回踏み込んで、ブレーキペダルを踏み込んだままにする。

2.右フロントキャリパのブリーダプラグをゆるめる。ブレーキフルードが抜けてくる。

3.ブレーキフルードが出てこなくなった時点で、ブリーダプラグを締め付け、ブレーキペダルを1秒間以上放す。

4.(1)(2)(3)を新しいブレーキフルードが出てくるまで繰り返し行う。

5.左フロントキャリパも同じようにブレーキフルードを抜く。

6.左リヤキャリパも同じようにブレーキフルードを抜く。

※これまでのトヨタハイブリッド車は、ブレーキペダルを踏みっぱなしにすることで、ポンプで圧送され抜けてきたが、50系プリウスからはそれが出来ない。

7.右リヤキャリパも同じようにブレーキフルードを抜く。

8.リザーバのブレーキフルード液面がリザーバの補助ラインの位置になるようにブレーキフルード量を調整する。

9.『ブレーキ制御禁止モード』を解除して終了。

 

以上が50系プリウスのブレーキフルード交換方法になります。

ぺダリングしてポンプを回し圧をかけ、ブリーダを緩め、フルードが抜けきったら締めて、ぺダリングをしての繰り返しで、1回1回ブリーダの開け締めが必要となります。

ぺダリングの際、ブレーキペダルが元の位置に戻っていても、マスターシリンダー内のピストンが元の位置に戻っていない場合があるので、必ず1秒間以上ペダルを放す必要があります。(これを行わないとペダルが踏み込めません)

これまでのハイブリッド車のブレーキフルード交換より倍以上の時間がかかります。

「新しいブレーキフルードが出てくるまで続ける」とありますが、大体一つのブレーキに対して10回くらい抜けば、ブレーキラインのフルードは新しい物ものと入れ替わると思います。

50系プリウス ブレーキフルード交換方法 まとめ

50系プリウスからはこの方法でブレーキフルードの交換が出来ます。

ブレーキフルードの交換作業は正しい方法で行うようにしましょう。最悪ブレーキが利かなくなるなどの不具合を招く恐れがあります。

ちなみに、ブレーキフルードとは関係ないですが、50系プリウスはフロントワイパーのビビりが結構問題になっていました。

こちらの記事で、詳しく紹介しています。

今回初回車検を受けるタイミングで、新車3年保証が切れますのでこのタイミングで交換した方がいいかとおもいます。保証が残っていれば、無償で対策品のものと交換してくれると思います。

また、最近のブレーキは制御等がシビアになっていますので、ブレーキフルードの交換を行う際はトヨタ純正ブレーキフルードを使用することをおすすめします。

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