オイル漏れ修理 1JZ2JZエンジン




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主に2JZ-GTEエンジンのオイル漏れ修理の内容を紹介していきます。

トヨタの最高のエンジンとしても名高い直列6気筒1JZ,2JZエンジンですが、年式的にもだいぶ古くなってきていて、現存するエンジンのほとんどがエンジンオイル漏れを起こしてしまっています。

分解図 分解図

 

オイルシールの材質はゴム製のものが使われていることが多いので、ゴムが高価して漏れを起こしやすくなってしまいます。

1JZ、2JZエンジンはエンジン自体の出来が良くとても頑丈なエンジンなので、オイルメンテなどをしっかりと行ってやることで、いつまでも走り続けることが出来るエンジンです。

いくつかあるエンジンオイル漏れの定番箇所を紹介しながら修理内容を紹介していきます。

ちなみにエンジンオイル漏れの修理は箇所によってかなり高額になります。

定番のエンジンオイル漏れ箇所の確認

エンジンオイル漏れの個所を確認していきます。

先ずは第2オイルパンからのオイル漏れです。液体ガスケットが使われています。ここのオイル漏れ修理はは10mmでとまっているだけなので比較的簡単に行うことが出来ます。

続いて第1オイルパンのオイル漏れです。こちらの修理ががかなりの重作業となります。

第2オイルパンとシリンダーブロックの間にあるアルミ製のオイルパンです。シリンダーブロックとの合わせ面に液体ガスケットが使われていますが、そこからオイル漏れが発生します。

ここを修理するには、クロスメンバーが邪魔になります。本来エンジンを下しての修理となりますが、それだとさらに面倒なのでエンジンを吊っての作業になります。

エンジンをエンジンクレーンやエンジンハンガーで吊っておきながら、クロスメンバーのマウント2つを外して、できた隙間からおいるパンを抜きます。

なので必然的にトランスミッションなどの脱着作業が必要になります。

時間とお金がかかる作業となります。

クランクシャフトフロントオイルシールからのオイル漏れです。

ここを修理する際はタイミングベルトなどの部品をすべて外しての作業となりま。タイミングベルトの交換とカムのオイルシールも同時に交換しておきます。

タペットカバーからのオイル漏れです。ここからのオイル漏れもかなり多いですね。タペットカバーのパッキンがカチカチになっています。点火系統にも悪影響なので、早急に直してしまいましょう。

タペットカバーのオイル漏れ修理も比較的簡単に行うことができます。

このほかに定番のオイル漏れとしてはクランクシャフトリヤのオイルシール、VVTプーリーからのオイル漏れなどがあります。ターボ車の場合エアバイパスバルブ(ブローオフバルブ)からもよく漏れます。

このすべてを修理するとなると、車屋に依頼した場合の費用は20万円以上は覚悟した方が良いです。

オイル漏れ修理内容 オイルパン

1JZ、2JZでのオイル漏れ修理での一番の鬼門はやはり第1オイルパンの修理ですかね。DIYで行うにはかなりの労力が必要となります。その分工賃はかなりしますね。

修理要領としては先ず第2オイルパンをはがします。

オイルストレーナーや、バッフルプレートを取り外します。

ターボ車の場合はタービンオイルのアウトレットハウジングが付いていますので外します。油温センサーはプラスねじを緩めておくだけでOKです。

第1オイルオイルパンは車両後方に抜く必要があるのでトランスミッションをおろします。オートマミッションはミッションオイルクーラーのパイプも取り外しておきます。

ドライブプレート、フライホイールも外しておきます。

第1オイルパンをとめているねじが確か22本あります。12mmと14mmのボルトでそれぞれ止まっています。

全てを緩めるとオイルパンがはがれますが、クロスメンバーが邪魔でオイルパンを抜くスペースがありません。なので、エンジンを上でつった状態にしてクロスメンバーを下して作業を必要があります。

フロント足廻りのリンクを切ってメンバーをフリーの状態にします。エンジンハンガーなどでエンジンをしっかりと吊った状態にして、クロスメンバーを下げていきます。

出来たスペースから後方にオイルパンを抜きます。

第1オイルパンです。長いです。さすが直列6気筒。こいつを外すのは結構苦労しました。

第1オイルパンをはがすと長ーいクランクシャフトのお目見えです。なかなか見ることのない長さです。丸いオイルシールがシリンダ側にくっついていますので、新品に交換します。

第1オイルパンの液体ガスケットの塗り方に注意してください。通常ボルト穴の内側に塗るのが鉄則ですが、ボルト穴の外側に塗る個所があります。

画像赤丸部付近はボルト穴の外側に液体ガスケットを塗ります。第2オイルパンを外した時に見えるボルトの位置ですね。

ここを間違えると、せっかく修理してもオイルが漏れてきて全てが水の泡に終わります。形状をよく見て慎重に作業しましょう。

トランスミッションを載せる前に、ついでなので、リヤのオイルシールも交換しておきましょう。

ミッションを下すことなんてそうそうないですからね。

 

この第1オイルパンの修理はかなーり大変です。修理する場合は覚悟して作業しましょう。

オイル漏れ修理 タペットカバー オイルシール類

タペットカバーやクランク、カムのオイルシールを修理する際はタイミングベルトの交換作業と同時に行うのがベストですね。

オイルシールを交換する際はこのクランクプーリーボルトを外すのが一番大変ですかね。直6エンジンなのでものすごいトルクで閉まっています。確か330N.mとかだったと思います。

ボルトはが外れたはいいが、今度はプーリーがなかなか外れないことが多いです。

プーラーという道具を使って取り外します。

 

このSSTを使うことで、簡単にプーリーを外すことが出来きます。

クランクプーリーが外れた画像です。タイミングベルトカバーを外して進めていきます。すると今度はタイミングベルトのクランクギヤが外れないと思うので、ここもプーラーを使って外していきましょう。

プーラー大活躍です。

タイミングギヤが外れたらオイルシールが見えますので、交換していきます。

こちらはカムシャフトのオイルシールです。ここからのオイル漏れも定番ですので、同時に交換しておきましょう。

VVTのプーリーも場合によっては交換してしまった方がいいです。よく漏れますから。ただ価格が40000円くらいするので高いです。非分解式ですので、分解はしないようにしてください。

カムシャフトのオイルシールを交換する際は、必然的にタペットカバーを開けますので、タペットカバーのオイルシールも新品に交換しましょう。

それから、オイル漏れとは関係ないですがウォーターポンプも同時に交換が定番です。ここまで分解しないとアクセスできないので。状況によって同時に交換しましょう。

こちらのオイル漏れ修理は、オイルパンの修理に比べれば比較的楽ですね。

イグニッションコイルのコネクタが、熱でやられており外す際に破損すると思いますが、リペアコネクタが500円ほどで買えますので破損した場合は3つ交換しましょう。

オイル漏れ修理 まとめ

今回修理したオイル漏れは、結構定番なオイル漏れ箇所だと思います。

オイル漏れは年式が古くなってくるとどうしても避けては通れない症状ですね。

オイル漏れを放置すると、エンジンオイルが異常に減り、最悪はエンジンの焼き付きの原因となり、エンジンを駄目にしてしまう可能性もあります。

また、エンジンオイル漏れがひどい場合は車検も通らない可能性があります。

恐らく、この記事を最後まで読んでくれた方は、トヨタの直6エンジン、1JZ、2JZを愛している方たちだと思います。

トヨタ最高の名エンジン。1JZ、2JZ。わかる人にはわかる。それでいいんです。

長く大切に乗り続けるには、お金がかかって大変だとは思いますが、それだけかける価値のある車たちだと私は思います。

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