アルファード スライドドア 開けるとき異音「バコン音」 原因と対策方法




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トヨタ 10系アルファードに多いパワースライドドアスライドドアの不具合。

そのなかでも、スライドドアを開けるときの「バコン」という異音が気になっている方も多いのではないでしょうか?

この、スライドドアを開ける時の「バコン」という異音は、部品の交換が必要になる場合がありますが、スライドドアのワイヤーを調整する事で解消する場合があります。

アルファードに限らず、スライドドアのバコン音に悩まされている方は、パワースライドドアの大部分のつくりはどの車種でも同じなので、参考になるかと思います。

この記事では、10系アルファードの、スライドドアを開けるときの「バコン音」異音の原因と対策方法を紹介します。

また、『スライドドアが開かない不具合』につて別記事で紹介していますので、そちらも合わせて参考にしてください。

スライドドアを開けたときの「バコン音」 異音の原因

スライドドアは基本的に二つのロック部分でロックされています。

スライドドア前方と後方にドアロックの装置があります。

前方ドアロック

こちらの画像が左側スライドドアの前方ドアロック部です。

後方ドアロック

こちらが後方ドアロック部です。スライドドアを開けたときに後ろに見えます。

正常な状態のスライドドアを開くときは、このロック部がドアノブからワイヤーを介して前方後方それぞれ同時に解除される仕組みです。

今回のスライドドアを開ける「バコン」という異音の発生する不具合の原因の多くは、このロック部分を解除するときにあります。

このそれぞれのロック部を解除する為のワイヤーが使用していくうちに伸びてきてしまいます

そのため、ドアノブを引いても、ロック部分を完全に解除できなかったり、前後のロック部が解除されるタイミングが異なってきてしまいます。

すると、ロック部分が完全に解除されてない状態でスライドドアが開こうとしてしまい、今回のような「バコン」という異音が発生してしまうのです。

スライドドアの異音 対策 費用

スライドドアの「バコン音」を直すにはロック部の部品を交換する方法

または、ドアノブからロック部までのワイヤーの張り具合を調整することで解消する事が出来る場合があります。

ロック部が完全に動かなくなってしまった物に関しては、ワイヤーの張り具合等をいくら調整使用が動きませんので、基本的にロック部の交換が必要なとなります。

フロント側のドアロックの部品の値段が9000円ほど、リヤ側のドアロックの部品代が33000円ほどとなります。

ドアロック部の部品交換は基本的に前後同時交換が必要となりますので、部品代だけで42000円の修理代がかかる事になります。左右のスライドドアの修理が必要になれば、2倍の部品代がかかりますし、プラス工賃がかかりますので単純計算で100000円近い修理代がかかることになります。

リヤドアロックの部品代が高いのは、イージークローザ―機能がついているからです。

スライドドアの部品は交換となるとかなり高額になるので、調整で済ませられれば済ませてしまいたいところです。

調整できる場合は、ロック部の動きが悪いドアノブを目いっぱい引っ張らないと開かないなどに効果があります。

調整する際の難易度もそれほど高くありません。やってみると意外と簡単にできます。

詳しくやり方を説明しますので挑戦してみてください。

スライドドア異音 対策方法 作業手順

右側のスライドドアの調整をしていきます。パワースライドのスイッチをOFFにしてこなってください。

先ずはスライドドアの内貼りをはがします。スライドドアはドアノブのわきのトルクスネジ1本で止まっているだけです。

内貼り トルクス

このねじを外せばあとはクリップ止めなので、バキバキはがすことが出来ます。

最初にスライドドアの前方のドアロックワイヤーを調整していきます。

ドアロックカバー

内貼りを外すと、画像の様に黒いカバーがあるのがわかると思います。このカバーを外すと、前方ドアロック部があります。

前方ドアロック調整

前方のドアロック部分です。矢印で示した10mmのボルトを緩めることで、ワイヤーの張り具合を調整する事が出来ます。

黒いワイヤーがドアノブにつながるワイヤーです。

前方ロック 調整

わずかですが、スライドさせて調整することが出来るようになっています。10mmのボルトを緩めたら、矢印の方向に引っ張ってボルトを締め付けます。

今回は矢印の方向いっぱいに調整を行いました。

これで、前方ドアロック部のワイヤーを張る方向に調整する事が出来ました。

次に後方ドアロック部のワイヤーの張りの調整を行います。

後方ドアロック

画像の赤丸部分の中に後方のドアロック部があります。赤い矢印のワイヤーがドアノブからきているドアロックを解除するワイヤーです。

このワイヤーの張り具合を調整します。やり方は前方のドアロック部の調整と同じです。

後方ドアロック 調整

カメラをドアパネル内に入れて撮影した画像です。赤丸部の10mmを緩めることでスライドさせて調整できます。

車両前方側に動かすことで、ワイヤーを張る方向に調整できます。今回は後方ドアロックも車両張る方向いっぱいに調整しました。

今回は前後のロック部とも目いっぱい張りましたが、実際の調整はロックの解除具合を確認しながら調整を行ってください。

基準

一応基準としては、ドアノブを18mmひぱった時にロックが解除されるのがベストだそうです。

パワースライドの電源をONにして、ドアを開けたとき「バコン」という音が消えていれば作業は完了です。

スライドドアの異音 まとめ

この年式のパワースライドドアは結構不具合が多いですよね。

工賃や、それぞれの部品代も高額なため、全部直そうと思うと結構な金額します。

今回の様に調整だけで済めば部品代はかからないですからね。

ただ、調整をしてみても調子が悪いって場合はドアロック自体の故障が考えられますので、交換が必要となります。

とはいってもこの方法は、スライドドアを開ける際の「バコン」という異音に対して一度は試してみる価値があると思います。ぜひ参考にしてください。

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