日産キューブ Z12 時々エンジンがかからない 原因と修理
日産キューブの時々エンジンがかからないという不具合症状の修理内容と修理費用をまとめた記事です。
・車両情報
日産キューブ
型式:Z12
年式:平成21年式
走行距離:80000km台
プッシュスタートスイッチ式の車両。バッテリーは新品に交換済み。
時々エンジンがかからない 不具合症状
ブレーキペダルを踏んでもエンジンがかからないときがある。正常ならばブレーキを踏んでプッシュスタートスイッチを押せばエンジンがかかる。
この車両の場合、ブレーキペダルは踏んでいるがブレーキを踏まないでプッシュスタートを押した状態、ACC→IG ONと進んでしまう場合がありました。
何回かぺダリングをしたりペダルを強く踏み込んでスタートスイッチを押すとかかったりします。
エンジンがかかるときのクランキング音は正常で。バッテリーやスタータが弱っているような感じはしませんでした。
時々エンジンがかからない 不具合点検内容
以上の症状から、ブレーキペダルを踏んでいるのにも関わらず、車はブレーキペダルが踏まれていないと認識してしまっているものと推測しました。
ブレーキペダルが踏まれているか判断をするセンサーは、ブレーキペダルの足元についている、ストップランプスイッチという部品で判断しています。
構造はとてもシンプルなもので、ブレーキペダルの状態によって接点がON、OFFするだけの仕組みです。
テールレンズ付近に鏡を置き、ブレーキペダルを何回かぺダリングしてブレーキランプの点灯を確認します。するとブレーキペダルを踏み込んでいるにも関わらず、ブレーキランプが点灯しない場合がありました。
そしてこの状態のときエンジンのスタートスイッチを押してもエンジンが始動しない事がわかりました。何回かぺダリングをすると正常に復帰したりします。
以上の事から、ストップランプスイッチ、ストップランプスイッチからボデーECUに向かうワイヤハーネス、ボデーECU本体に不具合があるものと推測できます。
この中でも比較的簡単に単体点検が出来て、不具合の出る可能性として最も多いのがストップランプスイッチになりますので、ストップランプスイッチのトラブルシュートを行っていきます。
時々エンジンがかからない 修理内容
ストップランプスイッチを取り外します。コネクタを外し、本体を反時計周りに回せば外れます。ブレーキペダル周辺は金属の鋭利な部分が露出しているのでケガに注意してください。
通常ここで、サーキットテスタを使い導通点検をおこなったりしますが、今回の症状は出たり出なかったりなので正しい数値が読み取れない可能性がります。
今回はストップランプスイッチの本体を分解し、内部の接点の状態を点検してみることにしました。
画像だとわかりにくいですが、赤丸部の接点が少し黒く焦げていました。
このススがが原因で導通不良を起こしてしまったものと思われます。スイッチ式の接点ですので、ON、OFF時に接点が消耗してススが発生してしまうことがあります。
ひとまずこのすすを細かい目のペーパーで磨き復元すると、100%エンジンがかかるようになりました。
今回は接点部分の被膜がはがれており、このまま使い続けるとまた同じような現象が起こることが考えられるのでストップスイッチを交換することになりました。
時々エンジンがかからない 修理 まとめ
ストップランプスイッチの部品の値段は大体2000円前後になることが多いかと思います。工賃もそれくらいの値段になることが多いかと思います。
今回のようなストップランプスイッチの不具合が起きると、エンジンのかかりが悪くなるだけでなく、走行中にブレーキを踏んでもブレーキランプが点灯していない可能性があり大変危険です。なのでこのような不具合が出たときはすぐに交換することをおすすめします。
自分で交換する際は、スイッチのONする高さを調整してストップランプスイッチを取り付ける必要があります。ブレーキペダルを手で軽く押したときにブレーキランプが点灯する高さに調整して取り付けを行ってください。