ユンボ ViO20 エンジン始動後もブザー鳴りっぱなし修理 




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ヤンマー建機のバックホウViO20の修理です。

エンジン始動後ブザーが鳴り止むのが正常ですが、エンジン始動後もブザーが鳴り続けてしまう不具合の修理です。

アワーメーター:7218hr

 

故障探求 トラブルシュート

エンジン始動後も、ブザーが鳴りつづけてしまう原因を探ります。

ユーザーの方に聞くと、メーターのあたりをたたいたりすると音がやむことがあるそうです。

実際に試してみると確かに音の鳴り方に変化があります。

 

エンジンを始動した後に、メーター内のインジケータランプを確認すると、チャージインジケータのランプが点灯したままになっていました。

ブザーの正体はチャージインジケータが点灯しているため、吹鳴しているものと分かりました。

 

チャージインジケータが点灯しているので、充電電圧を確認してみましたが正常でした。

このユンボの発電機は、ダイナモと呼ばれるタイプのもので、レギュレータという充電を制御する部品が別でついています。

レギュレータの配線の中に、チャージの信号線があり、チャージが正常ならば電気が流れます。

 

チャージ信号線はメーター裏に設置されている『インジケータスイッチ』という部品に入ります。

インジケータスイッチ

この部品から、ブザーやカレントリミッターに電気が流れることでブザーやインジケータランプが点灯します。

 

今回の不具合の原因はこの『インジケータスイッチ』の不良が原因でした。

試しにドライバーの裏などで直接コンコンとたたいてみると、音が鳴り止むことがありました。

この部品は分解することが出来ないので、部品交換となります。

インジケータスイッチ

部品の値段は6000円前後になるかと思います。

メーター裏にボルト一本でついているだけなので交換自体は簡単です。

まとめ

結果が分かれば大したことはない修理ですが、初見の場合はそこまでたどりつくのが結構大変なこともありますね。

重機は基本的に配線図が手に入らないので、配線をはぐりながら追いかけていくしかない場合も多いです。

次同じような症状を診断するときはもっとスムーズにトラブルシュートが出来るようになると思います。

電気は本当に奥が深く難しい・・・。

だからこそやりがいもありますね。

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