自作のエンジンセキュリティ取り付け 隠しスイッチでエンジンをかからなくする方法
車の盗難防止策として、セキュリティシステムなどを取り付ける方は多くいるかと思います。
市販のセキュリティは性能がいいですがその分、価格も高く、取り付けをお願いすると工賃も結構な金額がかかりますよね。
セキュリティの取り付けを考えているけど金額が高くてなかなか踏み切ることが出来ないという方ににお勧めの方法があります。
この記事では車に隠しスイッチを取り付けて、キーを回してもエンジンが掛からないという簡易的なセキュリティの取り付け方法をご紹介します。
この簡易的なセキュリティならばDIYでできる作業なので、ぜひ挑戦してみて下さい。
自作セキュリティ動作説明
今回紹介する自作のセキュリティは動画のような動作になります。
隠しスイッチOFFの時はキーを回してもセルが回らずエンジンが掛かりません。
グローブボックスの裏側に設置した隠しスイッチをONにすると、通常通りエンジンをかけることが出来るようになります。
このように単純なスイッチのON、OFFの切り替えで簡易的なセキュリティを取り付けることができます。
自作セキュリティ取り付け要領
自作セキュリティスイッチの取り付け方法を説明していきます。
ちなみに今回取り付けた車両はトヨタタウンエースです。
車種が違っても基本的な要領は変わらないので参考にしてみてください。
また、ディーラー、修理店などと関わりのある方はから配線図をもらうとより作業がしやすくなります。
普段から整備をお願いしている車屋とかならお願いすれば配線図くれることが多いと思います。
スイッチ選定
先ずはスイッチ本体を用意します。
今回使用したのはホームセンターなどでも売っている『トグルスイッチ』というものになります。
単純にONとOFFをパチンと切り替えるスイッチです。
ONにしたらONのまま、OFFにしたらOFFのままになる『オルタネートタイプ』のトグルスイッチです。
このほかスイッチを押しているときだけONになる『モメンタリータイプ』のスイッチもあります。
モメンタリースイッチを使用した場合はスイッチを押したままキースイッチを回すことでエンジンが掛かります。なので必ず両手でエンジン始動する必要があります。
より防犯性を高めたい方はモメンタリータイプのスイッチを選ぶのもありだと思います。
スイッチが決まったら、下の画像の様に、配線をはんだ付けし端子の絶縁を行いましょう。
この様なかたちで、取り付けるスイッチを前もって準備しておきましょう。
スターター配線を探す
次にスターター配線を探します。
この配線にスイッチをかませることで今回の自作セキュリティを実現しています。
スターター配線はキーシリンダーの根元のコネクタから探し出します。
コラムカバーなどをばらす必要があります。
コラムカバーはハンドルを左右に90度回したところにそれぞれビスがあり、下側にもビスがあり、計3個のビスで止まっているかともいます。
ビスを外すことでコラムカバーが外れます。
赤丸部がスターター配線が入っているコネクタです。このコネクタを外します。
このコネクタからまずは常時電源を探します。
こんな感じでテスターを使い探しだします。
常時電源とはキーOFFでも電気が流れている配線です。
この車両の場合下の真ん中赤色の配線が常時電源でした。
次にキーシリンダー側の端子を測定します。
先ほどの常時電源端子とキーをスタートまでひねった時導通する端子を探します。
テスターの抵抗レンジで測定します。
通常時は導通していませんが。
キーをスタート位置に回すと導通します。
つまりこの端子がスタータ配線につながる端子ということになります。
端子にささる先ほどのコネクタ側の配線を見てみると、黒色の配線だということが分かりました。
この配線を切って加工しトグルスイッチをかませます。
ちなみにこの配線はスターターリレーのコイルに電流を流す配線です。
ディーラーなどで配線図などがもらえると、配線を探すのに便利です。
配線を切ってスイッチをつなぐ
先ほどスタータ配線を切ります。
配線を切ったら上の画像の様に圧着端子をかしめてスイッチのための配線をつなげます。
今回はグローブボックス内にスイッチを隠すのでちょうどいい長さに調整します。
こんな感じで絶縁テープを巻きます。
出来るだけ新しい配線が見えていない方がより防犯性が上がります。
何もいじられていない状態に見える方がこのような細工をされていることに気づかれにくいためです。
スイッチ本体をステーに取り付け、車両のビスと共締めします。
下から撮影しているので見えていますが、普通にしていたらまったく見えません。
スイッチの取り付け位置はセンスが問われます。
すぐに見つかる位置では意味がないですし、やりにくすぎる場所にあっても毎回スイッチを操作するのが面倒です。
グローブボックスや運転席足元などがお勧めです。
先ほどの配線とスイッチの配線を接続します。
スイッチをOFFにしたときに、キーを回してもセルが回らないことを確認して下さい。
最後に余分な配線をまとめてタイラップなどで固定しましょう。配線類はできるだけ見えない方がスイッチの場所に気づかれにくくなると思います。
パネル等を元に戻したら作業完了です。
まとめ
今回紹介した方法なら簡易的ではありますが、すぐにはエンジンが掛からないようになるので盗もうとしている犯人も相当焦ると思います。
スイッチ類も安く手に入るので、価格もかなり安価で済ますことが出来ます。
この方法なら物理的に配線をカットしていますので、イモビインベーダーやリレーアタックの盗難にも効果があります。
スタータ配線を探すところが少し難しいかもしれませんが、やり方さえ分かっていれば意外と簡単に探し出すことが出来ると思います。
最近の車に多いプッシュスタート式のものも基本的にやり方は同じですが、難易度が上がります。配線図は必須です。
もしかしたらセルモーターのC端子配線うやスタータリレーを加工した方が早いかもしれません。
取り付けるスイッチを純正のトラクションコントロールOFFスイッチなどにすることで、よりカモフラージュすることもできるかと思ます。
簡易的な車のセキュリティ方法を考えている方はぜひ挑戦してみてください。