コマツ ブルドーザーD31PX リコイルシリンダー交換と分解




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コマツのブルドーザーD31PXのリコイルシリンダーを交換した際の整備内容です。

リコイルシリンダーはキャタピラの針を調整するためのシリンダーで、グリスを入れることによってキャタピラを張ることが出来ます。

シリンダーのシールが劣化などを起こすと、シリンダー内のグリースが抜けキャタピラの張りがゆるくなってしまいます。

そうなった場合は、リコイルシリンダーの修理が必要となります。

 

今回はリコイルシリンダーのリビルト品への交換作業を行ったのでまとめます。

 

キャタピラのマスターリンク取り外し

リコイルシリンダーを交換する際はキャタピラを外す必要があります。

ブルの場合は、キャタピラのマスターリンクを外すことで簡単にキャタピラが分解し外すことが出来ます。

マスターリンク

キャタのリンク部分をよく見ると一か所だけ形が異なるところがあります。

上の画像の様に赤く染めて印をしておきましょう。

このマスターリンクはシュープレートのボルト4本を取り外すことで、かみ合が外れるようになっています。

キャタ 分解

マスターリンクがリコイルシリンダーの上らへんに来る位置で分解しましょう。

上の画像のような状態になります。

リコイルシリンダー取り外し

キャタピラが上の状態になった後は、アイドラごとリコイルシリンダーが抜けます。

とても重いので、クレーンなどが用意して作業するようにします。

リコイルシリンダー

アイドラがボルト4本で止まっているので、取り外しリビルト品のリコイルシリンダーに取り付けます。

上の画像はリコイルシリンダーのロッド部とシリンダー部が分かれた状態のものです。

リコイルシリンダーを車両に取り付けたら、レバーブロックなどを使用し、キャタピラをもとに戻していきます。

レバーブロックの力は偉大です。

グリスを挿して張りの調整をし、しばらく走行したあと張り具合が変わらなければ作業完了です。

リコイルシリンダー オイルシール

今回はリビルト品を使用しましたが、オイルシールを交換することでO/Hすることも可能です。

リコイルシリンダ オイルシール

この様な感じで分解できます。スナップリングなどで止まっています。

このほか、ブッシュが入っています。

ロッドやシリンダーの摩耗具合を確認しながら、オイルシール交換で行けそうな場合はその修理方法が良いと思います。

リコイルシリンダーのリビルト品の値段は約20万円です。

まとめ

リコイルシリンダーの不良により、キャタが緩むとキャタ外れの原因となります。

キャタを張っても走行中すぐに緩んでしまう場合は、リコイルシリンダーの修理をおすすめします。

 

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