キャリパーブレーキ ブーツ破れ オーバーホールと費用




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キャリパーブレーキのブーツ交換の要領オーバーホールと費用をまとめた記事です。

キャリパーブレーキのブーツはゴム製品でできているため、走行距離が多くなってきたり、経年劣化などでブーツが破損する場合がります。

キャリパー ブーツ切れ

画像は18系のクラウンのリヤキャリパ―です。この年式のクラウンはのリヤキャリパ―は固着しやすいことでも有名です。なので補給品はブーツの形状が若干変わっています。

ブーツが破損したまま放置してしまうと、そこから水分が入り込み錆となり、最悪はブレーキの制動不良を起こす原因となります。

なので、キャリパーブレーキのブーツ破損を発見した場合はなるべく早急に修理を行う必要があります。

キャリパーのブーツ交換はDIY整備だと少し難しい作業になるかと思いますが、挑戦したいという方はこの記事を参考に行ってみてください。

ブレーキの整備は命にかかわる大切な整備ですので、正しい知識と正しい技術で行う必要があります。

キャリパーブレーキ ブーツキット交換 オーバーホール

キャリパーブレーキのブーツ交換を行う際は、ブーツキットという部品があり、ブーツが一式セットになっているものがあります。

今回破損があったブーツはスライドピンのブーツですが、ピストンブーツや、ピストンシールなどもセットで入ってくるので、通常はこの機会にすべて同時に交換します。

なのでキャリパーの分解する必要があります。

キャリパー取り外し

キャリパーの取り外しは、ブレーキパッドを取り外し、ブレーキのホースと、キャリパーのボルトをはずせば取り外せます。車種によって若干の構造の違いはありますが、基本的に取り外し方はどらも同じです。

ブレーキホースを切り離すとフルードが垂れ流しになるので、トレーを用意して受けにしてください。

ブレーキフルードの流出を最小限に抑える工具もあります。

この様なクランプでホースを挟むことで、流出を最小限に出来ます。結構便利な工具なのでおすすめです。

ブレーキフルードの流出を最小限に抑えることで、後のブレーキラインのエア抜き作業が楽になるというメリットもあります。

キャリパーが外れたら、スライドピンの錆の具合をよく確認してください。

スライドピン

錆がひどい場合はワイヤーブラシを使って綺麗に磨いてください。画像のスライドピンは、ブーツの破損を発見してから早めに対処できたので、それほど錆はひどくありませんでした。

次に、キャリパーからピストンを取り外す作業です。

通常整備工場などで行う場合は、コンプレッサーの圧縮空気を利用して作業を行います。

ピストン取り外し

この様に、ブレーキホースの取り付け口から、エアガンを使ってエアを送りその力で取り出します。

ハンマーを置いているのは、ピストンが勢いよく飛び出した時キャリパーに当たって傷がつくのを防ぐためです。必ずピストンより柔らかい素材のものを挟んで作業をしてください。

ピストン

上手く行くとこのように、ピストンが飛び出してきて取り出すことが出来るようになります。ここまで出てくれば後は引っ張れば取り出すことが出来ます。

DIY整備でやる場合、「圧縮空気なんか家にないよ」という方もいるかと思います。そんな方は『Garage K』さんのブログで紹介している【パーツクリーナーを利用する方法】を試してみてください。

圧縮空気を使わないで取り外す方法を調べていたら、この方法を知ってなるほどなーと感じました。この方法なら、DIY整備でコンプレッサーがない場合もピストンを取り外すことが出来ると思います。

ピストンを取り外すことが出来たら、中になるぴピストンシールを取り外します。

ピストンシール

画像の様に薄刃のマイナスドライバーなどを使って取り外します。内部を傷つけないように慎重に行ってください。

このピストンシールがあることによって、キャリパーブレーキのディスクとパッドの位置が常に一定に保たれるように、ピストンの位置が自動的に調整される仕組みになっています。

スライドピン部のブーツも取り外します。

そしたらいったん、キャリパーを洗浄します。ブレーキフルードは水で流すと一番流れやすいです。パーツクリーナとかだとあまり落ちません。

洗浄した後は十分に乾燥させてください。

ブレーキフルードに水分は厳禁です。

洗浄が終わったら、キャリパーの中や、ピストンに傷などがないか確認します。小さな傷は、400番の耐水ペーパーで綺麗に磨いてください。

キャリパー内部

磨くときは、円周に沿って磨くようにします。円周に対して垂直に磨いてはいけません。フルード漏れの原因となります。

磨き終わったら、もう一度洗浄し組み付けを行っていきます。

キャリパーの部品を組み付けるときはラバーグリースというグリースを使って組み付けます。

ゴム製品に使っても、膨潤などを起こさないグリースです。

ブレーキブーツキットの中に少量のグリースが同梱されている場合もあるので、その場合はそれを使用してください。

取りつけるシールやブーツ類にはこのラバーグリースを塗って取り付けていきます。

なれていない方だと、ピストンのブーツを取り付ける際に結構苦労するかもしれません。

取りつけるコツとしては、初めにピストンにブーツをかぶせた状態でキャリパーに戻していくようにします。

画像のようにピストンの後ろの部分にブーツがかぶさっている状態にして、ピストンを戻してください。こうすることですんなりといくと思います。

後は逆の手順で、ブレーキをくみ上げていけばブレーキのオーバーホールは終了です。

最後に4輪ブレーキのエア抜き作業を必ず行ってください。

キャリパーブレーキ オーバーホール費用

ブレーキブーツキットの値段としては、左右セットで4000円前後になる事が多いかと思います。

修理工場に依頼した場合の費用は、10000円前後になることが多いかと思います。

DIY整備で行うにはちょっと難易度が高いかもしれませんが、正しい手順で行えばそれほど難しい作業ではないかと思います。

10000円の工賃はかなりでかいですからね。

ブレーキの整備は、専門の知識がないとなかなかおこなうのも怖いと思うので、しっかりとした知識と技術を身に着けて作業するようにしてください。

キャリパーブレーキ 修理 まとめ

ゴム製品の部品などは経年劣化などで、どうしても不具合が出てしまう部品です。

大切なのは早期発見と、早急な対処だと思います。

早めに発見し対処することで、出費を最小限に抑えることが出来ると思います。

そのためには、日ごろの車の点検がもっとも重要になってきます。

車の法定点検という1年ごとの点検には、ブレーキの点検も含まれていますから、そういった点検を利用するのも一つの方法かなと思います。

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