3ZRエンジン チェックランプ点灯の修理内容 P1049 P1047
チェックランプ点灯の修理内容。
主要ダイアグコードP1049、P1047
車種型式、エンジン型式:トヨタ ZGE20ウィッシュ 3ZRエンジン
走行距離、年式:79000km 平成22年3月
エンジンチェックランプ点灯に対しての、症状点検と修理内容の記事になります。
症状
走行にチェックランプが点灯した。
エンジンチェックランプ、VSCチェックランプ、ABSチェックランプが点灯。
走行には特別支障はなく通常通り走行可能な状態。
エンジンのふけ上がりなども特別以上はない。
点検内容
エンジンチェックランプの点灯の場合はまずダイアグコードの確認を行います。
ダイアグコード
- P1049バルブリフトドライバ内部異常
- P1047バルブリフトドライバ学習値/電源
そのほかABS系にエンジン系統異常のダイアグが入っていましたが、この場合上記の異常コードが入っていることに起因しているものになります。
トラブルシュートを行うと、P1049バルブリフトドライバ内部異常が入力している場合はコンテュニアンスバリアブルバルブリフトASSYの交換となるようです。
この部品かなり高額なんでよすね・・・
この部品は3ZRバルブマチックエンジンのバルブコントロールを行っている部品になります。
バルブリフト量をエンジン負荷に応じて適切になるよう制御しています。
今回はエンジンのふけ上がりなどは特別異常ありませんでしたが、この部品が不具合がでるとエンジンふけ上がりが悪くなるなどの症状が出る場合もあります。
現状hは走行可能な状態ですが、エンジンの制御的によくないのと、チェックランプ点灯は保安基準不適合となるので交換します。
修理内容
コンテュニアンスバリアブルバルブリフトASSYの交換になります。
基本的には交換して終了です。
写真赤丸部の部品が該当部品です。結構ごつい部品です。
コンテュニアンスバリアブルバルブリフトASSY 交換作業要領
まずはエンジンのヘッドカバーを外しますので、エンジンワイヤハーネスをとり外していきます。
上の写真ような状態までハーネスを取り外したら、IGコイルを外して、ヘッドカバーを取り外します。
クランクシャフトを回転させインテーク側第一気筒を圧縮上死点に持ってきます。
カムが上の写真の位置に向いていればOKです。
この位置からクランクを10°ほど逆回転させておきます。
そうすることで次の工程のキーの取り出しが取り出しやすくなります。
シーリングを少しずらし、マグネットを使ってキーを取り出します。
シーリングは完全に外してしまうとキーが下に落ちてしまうので、上側だけ少しずらすようにします。
テンションがかかって取り外しにくい場合はマイナスドライバーなどで少しこじってテンションを解除してみください。
キーが取り外せたら、あとは12mmのボルト3本で止まっているだけなので取り外せます。
取り付ける際はカムリフトを調整しているのバーを0点の位置まで戻してから取り付ける必要があります。
旧品取り外し前。
新品取り付け後。
上の写真を見比べていただくと下の写真の方がシ―リングの位置が内側に入っているのがお分かりいただけるかと思います。下の画像の位置で取り付けを行います。
クランクシャフトを回すことによってバーがエンジン内側に戻っていきます。
コンテュニアンスバリアブルバルブリフトASSYを取り付ける際はオイルシールをつけ忘れないよう注意してください。
後は逆の手順で復元していきます。
ヘッドカバーガスケットは新品に交換をしてください。オイル漏れの原因になってしまいます。
エアインテークを取り付ける前にスロットルボディの清掃をすることをおすすめします。
その際コンピュータのリセット作業を忘れずに行ってください。
3ZRエンジン チェックランプ点灯の修理内容まとめ
以上の修理内容で症状の方は改善されました。
今回の修理費用は部品と工賃込で99000円の修理となります。
コンテュニアンスバリアブルバルブリフトASSYだけで70000円以上するものになりますので、とても高額な修理となってしまいます。
コンテュニアンスバリアブルバルブリフトASSYは初期型のものほど不具合が発生する場合が多く、年式が新しくなるごとに内部の構造などが改善されており、故障しにくくなっているようです。
この年式や距離数の車でこれから出てくる不具合として考えられるのが、スタータ、オルタネータ、ウォーターポンプなどの不良が考えられます。
どれも高額な修理になりますので、この機会に車の代替えを考えるタイミングにもなってくるかなと思います。